『The JB Show』
キム・リウン:『The JB Show』の構成は、ほとんどのメディアが新人ガールズグループ・アイドルに要求してきた典型を覆す。この番組のMCであるKISS OF LIFEのJULIEとBELLEは、デビュー1年目の新人ガールズグループとして自分たちの言動がどのように映るかと心配する状況には置かれない。その代わり、幼い頃にホノルルやシアトルで育った文化的背景を生かしてアメリカのキッズチャンネルの先生を演じ、その設定のもと、ゲストとして登場する男性ヒップホップアーティストらの態度と行動を矯正する。BIG Naughtyに「ラブスタグラム」をする理由について尋ねたり、Han Yo Hanに彼が音を外した動画を見せたりと、いわゆる「黒歴史」の瞬間について問いただし、とりとめもなくゆっくり話すLayone特有の話法に怒りを見せるJULIEとBELLEの姿は笑いをもたらす。しかし『The JB Show』の終着点は、単にMCとゲストの文化的差異を強調したり戯画化したりすることではない。誰が最も恥ずかしく「ロマン」を定義できるかを語ったBELLEとBIG Naughtyの対決は、いつの間にか愛に対して常に率直に表現するBIG NaughtyをリスペクトするJULIEのコメントにつながり、ロックスターになりたいという欲望を思う存分表現してきたHan Yo Hanは、真面目に「実は、長く音楽を続けることが夢」と語り、職業人としてファンに対して守りたい態度について話す。もっぱら典型的なイメージを要求されてきた新人ガールズグループのメンバーたちが、自由に話しながらバラエティー的な場面を作り出す点に加え、その過程でゲストの人間的な魅力や職業人としての価値観を率直に見せることができる奇妙な平和地帯が生まれた。「世界観の衝突」がもたらす共存だ。「千個の目には千個の世界がある」というLayoneの言葉のように。
『Will you please stop, please』
チョン・ソヒ(映画ジャーナリスト):寺の隣にある出版社。寺刹オフィス。釈迦の慈悲のもとに菩薩たちが修行する寺が職場であるとき、そこに雇われた者が体感するのは世の公平な凡俗だ。社会人5年目のヘイン(キム・ヨンギョ)は、表向きには仏教書籍の校正と校閲を担当しているが、会社の末っ子5年目でもある彼女の業務は、実に広範にわたる。社員は全部で3人、チーム長のジニ(チャン・リウ)と主任のテミ(ソン・イェウォン)の機嫌をうまく取るヘインは、「ぺこぺこモード」は社会生活用のペルソナに過ぎないことを忘れない。キャラクターの強い上司たちは、事あるごとに白々しく言っていることを変えたり、概して気難しいが、責任者が出るべきタイミングで後に引かず、不当な立場に置かれたヘインを積極的にかばう。保存を忘れてファイルが飛んでしまい残業した日や、「私が出してる祈祷費で給料をもらって暮らしてるくせに」などという戯言をぶつけてくる信徒に頭を下げた日々が集積し、ヘインの「ひと月が過ぎていく」。やり返したい怒りを飲み込ませるのは、ヘインを抑え込む税金、交際費、カード利用代金、ローンだ。彼女は地獄でも極楽でもない日常で、ほのかな罪悪感と時折通り過ぎていく自尊心の狭間で「自らをまったく憐れまない」。必要だから続けることを選ぶ態度も、やはりプロのそれだ。つらい一日の夕暮れ、いつでも終わりは「自分から」決めると胸に刻むヘインは、何かを請うために伏せることはない。拝礼は、立ち上がることによって完成する行為だ。嫌なことほど記憶することが必要だ。突然の雷には、「Ctrl+S」が必須!
Apple Musicプレイリスト:『パーマネント・バケーション(Permanent Vacation)』
ソ・ソンドク(ポピュラー音楽評論家):夏は音楽の季節だ。SpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスは、年末のホリデーシーズン以上に力を入れて夏のプレイリストをリリースしている。クリスマスソングのようにある程度の正解があるわけではないので、それだけ個性もはっきりする。予測可能な「いつもの曲」や適度な季節感ではなく、ゆったりとしたそよ風を探すのはどうだろうか。
最新のヒット曲、クラブビート、または誰もが楽しめるBBQや裏庭系のサマープレイリストから人知れず抜け出すことをおすすめしたい。『パーマネント・バケーション』では、レゲエ、ファンク、ボサノバ、ブラジリアンビートなど、あなたの夏に「ホット」と「クール」を新たに定義する曲が次々と流れる。ジャンルに縛られるよりも、それらが互いに与えた影響を綿密に辿る。MENAHAN STREET BANDの夏のファンクな新曲や、Toro y Moi「Genius of Love」の最新バージョンのような2024年のクールさから、Saint EtienneやThe Cardigansのインディーズポップ的な変容が輝く90年代、RöyksoppとJ Dillaの魔法のようなビートを経て、古典と新鋭を網羅するあらゆる驚くべき発見に至る。あるエディターが自分の密かな好みを世の中に打ち出した後、曲を抜くことを知らず毎回加える一方の宝石箱のような、どこかにある素敵なカフェの営業秘密さながらのプレイリストだ。永遠の休暇は、外の世界ではなくAirPodsの中にある。