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[NoW] アンダーソン・パークのかっこいい音楽の世界
グラミー「最優秀メロディック・ラップ・パフォーマンス賞」初の受賞者
2021.03.26
グラミー賞授賞式はいつも、音楽界のトレンドをいち早く反映してきた。今回の第63回グラミー賞で初めて制定された「最優秀メロディック・ラップ・パフォーマンス(Best Melodic Rap Performance)」部門は良い例だ。2017年までは「最優秀ラップ/サング・コラボレーション(Best Rap/Sung Collaboration)」、2018年から2020年までは「最優秀ラップ/サング・パフォーマンス(Best Rap/Sung Performance)」と名付けられていた部門だ。90年代からラッパーとシンガーのコラボ・シングルが珍しくなくなり、本格的に授賞するようになった。ところが2010年代に入り、ラップと歌の並行やツイン・ボーカルの形式の境界を崩した、いわゆるメロディック・ラップを駆使するアーティストが大挙して登場した。少なくともヒップホップ界では、もはやラップと歌をきっちり区分する方が不自然なほどだ。「メロディック・ラップ・パフォーマンス」という部門の名称は、このような流れが反映された結果だ。
そして去る3月14日、この部門の最初の受賞者が出た。アンダーソン・パーク(Anderson .Paak)だ。彼はシンガーソングライターであると同時にラッパーで、またプロデューサーであり、マルチ奏者だ。ジャンル的にもR&Bとヒップホップ全体を網羅している。セクシーなムードたっぷりの語り口とロマンチックなささやきを同時に駆使するR&Bの雄弁家であり、同時にヒップホップの歴史と伝統に対するリスペクトを力説し、社会、政治的に不当な問題は憚ることなく指摘するヒップホップ・アーティストである。今回受賞した「Lockdown」は、後者の面がよく現れた曲だ。2020年6月ロサンゼルスで行われたBLM(Black Lives Matter)デモに参加した経験をもとに、警察の野蛮な人種差別と暴力行為を批判する。
かつては職を失い、ホームレスにもなったパークは、知人アーティストの助けを受け、2014年、デビュー作『Venice』を発表した。広く知られはしなかったが、このアルバムはパークの並大抵ではない才能と音楽世界を、少数ながら確実に人々の心に刻んだ。それはただ音楽ファンだけに届いたわけではない。一部の音楽業界関係者とアーティストにとってもまた、彼に注目するきっかけとなった。
業界からの反応は早かった。パークは、2015年最高の話題作だったドクター・ドレー(Dr. Dre)のニュー・アルバム『Compton』に参加することになる。ドクター・ドレーが『2001』以降16年ぶりにリリースしたこのアルバムで、アンダーソン・パークはなんと4曲にフィーチャリングしている。4曲という、他の有名ゲストを圧倒する分量にも驚いたが、誰にもまねできない声色によるボーカル・パフォーマンスこそがすばらしかった。無名に近かった彼のキャリアが、メインストリームで新たな局面を迎えた瞬間だった。以降の歩みがどれほど目覚ましかったかは、これまでに出したアルバムとシングルの完成度が代弁している。最近ではブルーノ・マーズ(Bruno Mars)とともにシルク・ソニック(Silk Sonic)というデュオを結成し、私たちの耳を虜にしている。
一方、3月12日に公開されたアンダーソン・パークのエスクァイア(Esquire)誌のインタビューには、目を引く内容が一つあった。K-POPグループにすっかりはまっている長男の話をする彼に、もしBTSとのコラボの機会があるとしたら応じるかと尋ねると、このように答えた。
「実はコンタクトしようと努力しているところなんだ。もし方法を知っていたら教えて。」
もちろんジョーク混じりの発言だったが、確実に興味深い反応だった。。
そして去る3月14日、この部門の最初の受賞者が出た。アンダーソン・パーク(Anderson .Paak)だ。彼はシンガーソングライターであると同時にラッパーで、またプロデューサーであり、マルチ奏者だ。ジャンル的にもR&Bとヒップホップ全体を網羅している。セクシーなムードたっぷりの語り口とロマンチックなささやきを同時に駆使するR&Bの雄弁家であり、同時にヒップホップの歴史と伝統に対するリスペクトを力説し、社会、政治的に不当な問題は憚ることなく指摘するヒップホップ・アーティストである。今回受賞した「Lockdown」は、後者の面がよく現れた曲だ。2020年6月ロサンゼルスで行われたBLM(Black Lives Matter)デモに参加した経験をもとに、警察の野蛮な人種差別と暴力行為を批判する。
かつては職を失い、ホームレスにもなったパークは、知人アーティストの助けを受け、2014年、デビュー作『Venice』を発表した。広く知られはしなかったが、このアルバムはパークの並大抵ではない才能と音楽世界を、少数ながら確実に人々の心に刻んだ。それはただ音楽ファンだけに届いたわけではない。一部の音楽業界関係者とアーティストにとってもまた、彼に注目するきっかけとなった。
業界からの反応は早かった。パークは、2015年最高の話題作だったドクター・ドレー(Dr. Dre)のニュー・アルバム『Compton』に参加することになる。ドクター・ドレーが『2001』以降16年ぶりにリリースしたこのアルバムで、アンダーソン・パークはなんと4曲にフィーチャリングしている。4曲という、他の有名ゲストを圧倒する分量にも驚いたが、誰にもまねできない声色によるボーカル・パフォーマンスこそがすばらしかった。無名に近かった彼のキャリアが、メインストリームで新たな局面を迎えた瞬間だった。以降の歩みがどれほど目覚ましかったかは、これまでに出したアルバムとシングルの完成度が代弁している。最近ではブルーノ・マーズ(Bruno Mars)とともにシルク・ソニック(Silk Sonic)というデュオを結成し、私たちの耳を虜にしている。
一方、3月12日に公開されたアンダーソン・パークのエスクァイア(Esquire)誌のインタビューには、目を引く内容が一つあった。K-POPグループにすっかりはまっている長男の話をする彼に、もしBTSとのコラボの機会があるとしたら応じるかと尋ねると、このように答えた。
「実はコンタクトしようと努力しているところなんだ。もし方法を知っていたら教えて。」
もちろんジョーク混じりの発言だったが、確実に興味深い反応だった。。
トリビア
NxWorries
アンダーソン・パークは本文で述べたSilk Sonic以外にもさまざまなプロジェクトを並行してきた。ヒップホップ・プロデューサーのノレッジ(Knxwledge)とのデュオ、ノー・ウォーリーズ(NxWorries)が代表的だ。彼らは有力インディー・レーベルStones Throw Recordsと契約し、2015年にEP『Link Up & Suede』と2016年にアルバム『Yes Lawd!』を発表した。
NxWorries
アンダーソン・パークは本文で述べたSilk Sonic以外にもさまざまなプロジェクトを並行してきた。ヒップホップ・プロデューサーのノレッジ(Knxwledge)とのデュオ、ノー・ウォーリーズ(NxWorries)が代表的だ。彼らは有力インディー・レーベルStones Throw Recordsと契約し、2015年にEP『Link Up & Suede』と2016年にアルバム『Yes Lawd!』を発表した。
文. カン・イルグォン(ポピュラー音楽評論家)
デザイン. チョン・ユリム
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無断転載及び再配布禁止
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