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文. キム・リウン
写真. fromis_9 Youtube
​デビュー当時、中学生だったfromis_9・BAEK JI HEONは、いつの間にか19歳になった。春が過ぎていく間、彼女は活動を準備すると同時に大学生としての一学期を過ごし、自らが制作するVlog「HoneY_log」を通してfloverにキャンパスでの時間を共有した。このインタビューは、何もかも慣れておらず新鮮だった、だからこそなお美しく記憶されるJI HEONの青春に関する話だ。

19歳で訪れた変化
BAEK JI HEON:19歳になって、確かに前より経済観念がもっと身についてきました。でも、また一方では「19歳になったんだから、新入生らしく少しお洒落しないと」とも思うんです。これって、矛盾していますよね(笑)。普段、たくさんお金を使うほうではないんですが、最近は服を結構多く買いました。ちょっと「気合い入り過ぎずお洒落な」感じで、新入生と言えば誰もが思い浮かべるような感じの服をたくさん買いました。Vlogでもそんなふうによく着たら、floverの皆さんにとても喜んでいただきました(笑)。でも正直、お酒はいまだにその味がわかりません。何回かしか飲んでいませんが、ほとんど父と飲んだもので、友だちとは「一応、私たち19歳になったわけだし、飲まなくちゃ」という感じではあるんですけど、あまり飲まなくなります。4人でソジュ1本の半分ぐらいを飲みます。fromis_9のメンバーとも一人ずつ代わる代わるお酒を一緒に飲むことにしていて、HA YOUNGさん、CHAE YOUNGさん、SEO YEONさんまで一緒に飲みました。実際は、ただ話をするのにコーラの代わり、お酒が出てきただけのような感じです(笑)。

キャンパスでのロマン
BAEK JI HEON:最初はオンラインで授業を受けていましたが、桜が満開した頃、コロナの状況が落ち着いてきて、学校のキャンパスに授業を受けに行くようになりました。初めて見た学校の姿が、私がちょうど思い描いていた、ドラマに出てきそうなとてもきれいなキャンパスで、嬉しかったです(笑)。大学生になったら、学校の学園祭に行ってみることがロマンのうちの一つだったんですが、たまたま学園祭期間に講義が早く終わって、昼間にちょっと学校を見て回ることができました。同世代の人たちがわいわいと学園祭を楽しんでいる様子を見て、癒されましたね。短い時間でしたが、芝生の前の日陰に座ってクロッフルも食べて、他の学生の方々がする路上ライブも見て、気持ちが本当に盛り上がりました。私もその日、他の大学で学園祭の公演をすることになっていた日だったんです。いつもステージの上で公演をしていたのに久しぶりに観客になって、「私もステージ頑張ろう」と思えました。今度は夜にも学園祭に遊びに行ってみたいですし、機会があればうちの学校でもfromis_9として公演をしてみたいです。あ、あと「学食」も食べてみたいですね。まだ学食を一度も食べたことがないんですが、みんな本当においしいと言うので、とても気になります。

新しい勉強の楽しさ

BAEK JI HEON:前から芸能界とはちがう分野を勉強してみたい意欲がありました。児童学と心理学の間で悩みましたが、普段から子どもが大好きなほうでもありますし、児童学科に進めば心理学も一緒に学べるということだったので、児童学科を選ぶことになりました。まだ一学期しか授業を受けていないので、本当に基礎的な理論や歴史しか学んでいない状態ですが、知らなかった分野を学んで新鮮です。必修教養科目の中にはコーディングの授業があるんですけど、本当におもしろいんです(笑)。やっぱりスケジュールの後で講義を受けると、少し疲れてくることもありますが、コーディングの時は疲れも忘れて授業を受けました。それから、グループワークのメンバーとみんなで発表を準備する授業もありましたが、おもしろかったんですよ(笑)。とても良いメンバーに巡り合えましたし、私はもともと人前に出る職業だからか発表に向いていて、本当に楽しく準備しました。もともとは「甘い教養科目」と言われる授業も受けてみたかったんですが、私の手が遅いんです。履修登録する時、専攻科目二つ、教養科目一つだけがうまく行って、他の三つは埋まってしまってダメでした(笑)。

 

大学生活適応記

BAEK JI HEON:大学修学能力試験を準備する時は、問題集を特に買わずに教科書に必要な内容だけを書き込むほうでした。ですが、大学では先生がパワーポイントに整理してくださるので、書き込むよりはノートパソコンで全部まとめて、パワーポイント自体を暗記しています。高校の時までは、こんなふうに勉強をすればいいんだという自分なりの方法があったんですが、大学ではまだ一学期しか通っていないからか、先生が試験問題をどのように出されるのかもよくわかりませんし、レポートを書くこともイメージがうまく掴めませんでした。大学に通っている周りの友だちにアドバイスを求めたりもしましたが、今はまだ適応の途中です(笑)。

​JI HEONの時間活用のコツ
BAEK JI HEON:私は計画を立てることが本当に好きです(笑)。するべきことに対して頭の中で「ここまでは終わらせておこう」という適正水準を考えておきます。それを守ろうと努力するほうで、何でも予めしておこうとするほうです。後回しにすればするほどそわそわするので、学校で課題を出されると、なるべくその日のうちに終わらせておくようにします。そうしないと、ゆっくり休めないんです。実は私が欲張りで、そこが問題なんです(笑)。その欲を満たすためには、何一つ漏れなく全部しなければならないので、本当に時間を細かく分けてこなしています。ですが、そうすると体や心が疲れてしまうので、最近は余暇時間にも比重をかなり置こうとしています。ドローイング・ブックも描いてみたり、料理も一度習ってみたり、あと運動も始めました。人々がなぜ運動をするのかがわかってきましたね。運動をしながら雑念も払えますし、朝起きてランニングマシーンで走ったり、散歩に行ったりして体力管理にも気を配っています。それから、ドラマやバラエティ番組を観たり、友だちや両親と電話で話しながらストレスを発散します。なにしろ今後も活動と学校生活を両立しなければならないので、体力的な部分が心配にもなりますが、私が選んだ部分なので責任を取りたいです。それに今じゃなければ、またいつこんな経験ができるんだろうという思いもあって、これからも続けていくと思います。

年上のメンバーからの応援
BAEK JI HEON:メンバーは私が勉強しているところを見るたびに「すごいね」とよく言ってくれました。たまにつらい瞬間が来ると、「自分で選んだものなのに、苦しみ過ぎなのかな」と思って、自分を責めたりもしたんです。ですが、年上のメンバーたちが「好きなようにしていいよ」、「つらいと思うのが当たり前だよ、大丈夫」と言ってくれて、本当に大きな力になりました。年上のメンバーたちが応援を本当にたくさんしてくれるんです(笑)。

最初の学期が終わった感想
BAEK JI HEON:清々しい(笑)! すっきりしました。心配と期待が半々で始めましたが、なんとか無事に終わって、本当に嬉しいです。

floverへ
BAEK JI HEON:去年、「Study with me」動画が配信された後、私の勉強に思ったよりたくさんの方が興味を持ってくださって、感謝と同時に心配やプレッシャーも少しはありました。でも、floverの皆さんからたくさんの励ましや応援の言葉をいただいて、本当に感謝しているということをぜひ伝えたかったです。そして、floverの皆さんから勉強に関するお悩みが時々寄せられます。私が大した人ではないので解決策をお示しすることはできないんですが、似たような経験をした人として共感だけは本当にちゃんとできるので、つらいことはいつでも話して大丈夫だと伝えたいです。あと、これからも「HoneY_log」を通して私の日常をお見せする予定なので、「あ、JI HEONは楽しく生きているんだ」というふうに見ていただけると嬉しいです。

JI HEONの望み
BAEK JI HEON:年代別に経験できることがあると思って、大学生活を必ずしてみたかったんです。本当に一生懸命頑張って入っただけに、ちゃんと通わなければならないという責任感も生まれました。最初は新しい経験に対する不安もなくはなかったんですが、そんな心配をする必要がなかったと思えるほど、良い一学期を過ごせたと思います。将来には、この時間がまさに世間で言う青春それ自体として残ったらいいなと思います。「本当にきれいだったんだ」と思い出せるような(笑)。