
SUNGHOONはここ数か月間の活動を振り返り、何度も「楽しい」という表現を使った。緊張する気持ちより、楽しいという感情がより大きかったと。以前よりもっと大きな楽しさを感じると。前回のインタビュー以降5か月の時が流れる間、SUNGHOONはまた変わり、その言葉には自身の仕事に対する意欲と愛情がより濃く滲み出ていた。
タイトル曲の振り付けを見ると、体力の消耗がかなり激しそうでした。SUNGHOONさんのダンスのラインはやわらかいほうですけれども、強く速く力をコントロールしなければならないパワフルな動きを、スマートに踊るのが不思議でもありました。
SUNGHOON:僕はどんなダンスを踊ってもすきっとしたスマートな感じは持っていくほうです。練習生の頃ダンスをする時に、やわらか過ぎるというフィードバックをたくさん受けたので、その部分をたくさん練習したんですが、僕たちの振り付け自体もバンバン弾けて勢いよく動く動作が多いので、今まで活動してきたことが練習になって、とても良くなったように思います。今回の曲は、僕の基本的なすきっとしたスタイルの中で、ヒップホップのグルーヴィーな感じやリズム感などの要素をうまく表現するのに気を使っています。
練習が完璧にできていないと自信がなくなるという点は相変わらずですか。SUNGHOONさんはスピードカップスや五目並べのように集中力を要するゲームが上手なので、練習する時もそんな集中力でやっているのか気になりました。
SUNGHOON:はい、それは相変わらずです。実はスピードカップスは昔妹とよくやっていたので鍛えられてはいるんですが、僕が集中力が高いほうというのは合っていると思います。練習する時も本当に集中しなきゃと思ったら、グッと、すごく集中するほうです。
今回練習をしていて、ご自身でもっと殻を破りたいと思ったのはどういうところでしたか。
SUNGHOON:カメラを本当に壊すぐらいに睨みつける、そんな荒々しくて強烈な眼差しができたらいいなと思っていました。ビジュアル的にも、エクステをつけて後ろ髪を長くして、もっと強い雰囲気のスタイリングをこなして、不良っぽい感じを出したりもしたんです。僕はかわいいより、強いコンセプトの方がもっとずっと好きなので(笑)、「自分で見てもかっこいい、良い」と思えるように、コンセプトをうまく自分のものにしたいです。
ビジュアル的に強烈なコンセプトを自分のものにするだけじゃなく、ラップに初めて挑戦してもいますよね。ラップをするご自身の姿に慣れない感じはしませんでしたか。「いいから消えろ」という語感の強い歌詞を歌わなければなりませんでしたし。
SUNGHOON:ラップをしなければならないというのを知って、初めは少し戸惑ったりもしました(笑)。「できるかな」と思ったりもしましたが、でも完全にマシンガンのような感じじゃなくて、メロディが混じっているラップなので、それほどすごくぎこちなくはなかったと思います。「僕は不良っぽい学生だ」と思いながら、発音もはきはきとするのではなくちょっと濁す感じでレコーディングしたように思います。でも今回のタイトル曲では歌のパートがないので、ちょっと残念でした(笑)。
メンバー以外にもSUNGHOONの気持ちを楽にしてくれるものは何でしょうか。
SUNGHOON:僕はやらなきゃいけないと思ったことは、必ずやってこそ安定感が生まれるようです。例えば今日服を買わなきゃと思ったら、必ず買うことによって不安感がなくなります(笑)。今回の振り付けの練習の時、動きを整理しなくちゃと思っていたのに、それができないとちょっと不安で、やったら気持ちが楽になって。時々忙しくて運動ができない時は、「本当はやらなきゃいけないのにできなくて、ちょっとなあ…」(笑)と思って、残念な気持ちになります。決めた目標が達成できなかった感じがするので。そういうのがあるみたいです。
「EN-BTI」で、メンバーの中で唯一性格が変わらないと出た理由がわかるような気がします。SUNGHOONさん本来の姿を維持しながらも、アイドル生活にうまく適応できる方向に変化している過程にいると感じます。
SUNGHOON:僕もそう思います。それで今は、状況と環境に合わせて変わる傾向があるようです。一人でいる時、メンバーたちといる時、ステージにいる時、全部少しずつちがいますから。特にステージでは、ダンスと歌にだけ神経を使って、ステージ自体にだけ集中するようになるので、普段絶対しない表情や雰囲気も出てくるのかもしれません。ステージ上に立った時緊張感もありますが、緊張感よりは「早く見せなきゃ」という思いのほうがもっと大きいんです。そんな思いがあるからこそ、むしろもっと楽しくできるようにも思いますし。
今回の活動でも、SUNGHOONさんが望む姿を思う存分見せられるという自信がありますか。
SUNGHOON:今のように絶えず努力すれば、見せられると思います。
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