ENHYPENの跳躍
Wonderkid:ENHYPENの音楽は本来は少しクールな感じがありますよね。「ついてくるなら来てみなよ」というニュアンスが滲み出ているじゃないですか。例えば「Drunk-Dazed」や「Tamed-Dashed」のような曲を見ると、ENHYPENのコンセプト的な特性上、そのベースにシニカルな感じがあったりもしたんですが、今回の「Future Perfect(Pass the MIC)」はジャンルからしてヒップホップで、ヒップホップは声を上げて主張するジャンルじゃないですか。ですので、私たちが一切の揺るぎなしに主張しているということを見せるのが重要だと思いました。それでレコーディングする時、聴く人に確実に「!」を残せるように歌わなければならないと強調もしましたし。トラックとメンバーたちの声、アティチュードが合わさって、この曲に込められたENHYPENのメッセージが上手く伝えられたらと思いました。私たちが伝えようとする主張と意味を音楽で美しく表現することが私の役割ですから。特に今回の作業の場合は、余裕もあまりありませんでしたし、メンバーたちに何しろ大変なことを要求しました。レコーディングする時ずいぶん大変だったんですが、それでも簡単に妥協しないようにしたんです。中途半端な選択より、確実な選択をしたと言えますね。率直に言って誰がやってもチャレンジだったと言える曲です。最善を尽くして、結局私たちが成し遂げたということが誇らしいですね。
ENHYPENが描く「Future」
Wonderkid:「Into the I-LAND」からスタートして「Future Perfect(Pass the MIC)」までやってきたんですが、この2曲だけを見ても、これまで歩んできた道のりが見えるようですね。でも私たちはこれから進む道がまだ遠いので(笑)、まだ中間の橋にも来ていないんじゃないかなと思います。それでも今年、ENHYPENのメンバーたちはとても頑張ったと思いますし。メンバーがオーディションという段階を経てきたので、早く成熟したような感じもしますね。プロデューサーの観点からお話しすると、基本的に私たちの音楽を待っていてくださる方たちに、新鮮な姿をお見せできなければならないと思っています。私は陳腐な表現があまり好きじゃないんです。ジャンル的にもそうですし。今後ENHYPENがどんな音楽をするのか、私もよくわかりません(笑)。でも一つだけ、皆さんがずっと私たちの次のステップが気になるような音楽をしたいということは確実ですね。
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