始まりのときめきを語りながら明るく微笑みを浮かべたかと思うと、年上メンバーたちを思いながら潤んだ瞳になるEUNCHAEの顔には、時々刻々とさまざまな感情がよぎる。EUNCHAEの言葉を追ってみると、そのすべての先には愛がある。
「Burn the Bridge」の「私に与えられていない選択肢/私のすべてを懸けて、それを選ぶ」という歌詞が、まるでEUNCHAEさんがLE SSERAFIMに溶け込む過程のようです。
HONG EUNCHAE:デビュー組に合流した時のことを思い出して、そのパートを歌いました。事務所に入るより、デビューするほうがずっと難しいと言うじゃないですか。しかもこんなメンバーたちとデビューするということは本当に容易にできることではないので、本当に頑張らなきゃいけないとたくさん言われて、プレッシャーも大きかったですし、自信もありませんでした。でも逃げる道がないんです。諦めて家に帰るのもまた嫌ですし。「だから私には選択肢がない。2-4練習室、ここにいる運命だ」(笑)。
「ANTIFRAGILE」を練習する時、厚底の靴を履いて何としてもやり抜こうとしていた姿が思い出されます。「SBS歌謡大祭典」のステージを終えて、涙を流してもいましたね。「on the street(with J. Cole)」チャレンジも何度か撮り直しましたし。
HONG EUNCHAE:靴は履き替えることもできました。でも私の負けん気が発動したんです。これから活動していくうちに、いろいろな靴を履かなければならないだろうに、そのたびに諦めるわけにはいきませんから。「SBS歌謡大祭典」は、メンバー各自の物語をパフォーマンスに溶かし込んだ大切なステージで私がミスをしたので、ものすごく悔しかったですし。「on the street(with J. Cole)」チャレンジは、練習をたくさんしていったんですが、ランニングマシンの上が慣れていなくて、ちゃんとできなかった気がしたので。実は今もまだちょっと心残りです。J-HOPE先輩が、私が気を使うんじゃないかと思って「もう一回やる? 僕は大丈夫だよ、本当に」とずっと言ってくださったので、もう何回かできました。とてもありがたかったです(笑)。
意欲満々ですね(笑)。そういう決意が揺らぐ瞬間はないのですか。「FEARNOT(Between you, me and the lamppost)」の「正直言って 私はそんなに強くない」という歌詞のように。
HONG EUNCHAE:人間ですから当然つらい時もあって、疲れる時もあって、泣きたい時もあるのが当たり前じゃないですか。「ANTIFRAGILE」だと歌っていますが、正直言って私は強い人ではないという言葉が、本当の私のことのようで、そのまま話すように、叫ぶように歌いました。作詞を初めてしたので、どうしていいかわからなかったんですが、YUNJINさんが書いた歌詞を見せてくれて、手伝ってくれたんです。FEARNOTとメンバーたちに手紙を送るような気持ちで書きました。
曲のサブタイトルのように、メンバーたちとFEARNOTに対する愛の表現ですね。
HONG EUNCHAE:私を無条件に愛してくれる人たちなので、FEARNOTのおかげで乗り越えられるし、元気が出るという表現をどうしても直接伝えたいという気持ちが強いです。ファンミーティングのステージで、私のひと言ひと言に一緒に笑って泣いてくれる人たちが、こんなにもたくさんいるということを、目で見てよりはっきりと感じました。「私という人になんでこんなにすべての感情をともにしてくださるんだろう。私がもらった愛をお返しする人、その愛に相応しい人になりたい」。
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