ついにデビューを果たしました。
JAKE: デビューしたのがつい昨日のことのようですが、あの日からたくさんのスケジュールをこなして、時間が速く過ぎました。最近は、ただ一生懸命に駆け抜けることだけを考えています。
デビューの準備過程はどうでしたか。
JAKE: 練習生期間が9か月しかなかったことが、僕にとってはもっと頑張らなければならない理由の一つだったと思います。他の人に後れを取ってはいけないので。それに、デビューしたら、団体ダンスもちゃんと合わせなければならないですし、ファンカムもあって実力をすぐ気付かれるじゃないですか。デビューを準備する2か月間、大いに成長した姿をお見せしたいと思って、ダンスや歌についてじっくり考えました。
デビューショーを通じて、『I-LAND』で初めてプロデューサー評価で1位を獲った「Flicker」を再び披露し、感慨深かったのではと思います。「Flicker」でワンショットで撮られるとき、どんな姿を強調したいと思いましたか。
JAKE: 『I-LAND』でHEESEUNGさんの最初の部分が素敵だったので、HEESEUNGさんにも色々聞いてみましたし、それに加えてジェスチャーや表情、振付を工夫して、自分のカッコよさは何か探してみました。眉毛を上げたり、顔を少し上げる仕草では、もっと余裕のある表情や雰囲気を強調したと思いました。表情や仕草から余裕が感じられた方がカッコいいと思って、どんなジェスチャーでも余裕のある感じを出そうとしています。
余裕のあるジェスチャーは、どうやって練習されるんですか。
JAKE: 実は、鏡の前での練習と当日のステージでは同じくしない場合が多いです。照明やステージの雰囲気もありますし、衣装を着ると自ずと出てくるような気がします。「Flicker」の時、ジャケットを一回まくったのも、練習ではジャケットを着ていないので、そんなジェスチャーは思いつかなかったんですが、逆にステージでもっと自然に出てきました。
では、「10 Months」のステージ最後の子犬の表情も即興で演出されたんですか。
JAKE: 僕は犬が大好きで、ワンちゃんに似ているとよく言われていて、それは誉め言葉だと思っています。歌詞もそうですし、曲全体が10か月の子犬の話ですので、そうしたらいいんじゃないかなと思って(笑)。即興ではありますが、始まる前に「こうしてみたらいいかも」と、少しは考えておきました。
「こうしてみたらいいかも」と参考にしているものがありますか。
JAKE: まだステージの経験が浅く、映像をたくさん見るのが一番勉強になるような気がします。多様なコンセプトの先輩の方々のステージが、いっぱいあるじゃないですか。ステージ映像をたくさん見ていたら、コンセプトに合わせてステージのことを考えられるようになる気がしますし、そういうステージでの先輩の方々を意識しながら、表情を真似しようと頑張っています。爽やかな表情は、TOMORROW X TOGETHERのYEONJUNさんを参考にしています。ステージを楽しみながらも可愛く見えるのが好きです。
JAKE: ミュージックビデオの撮影現場で途中で変えたのですが、ゆったりと手を動かしながら撮りました。僕は余裕のある感じが好きです。BTSのV先輩からインスピレーションを受けることが多いんですが、そういうことがお上手ですごくカッコよくて、V先輩のようになりたいです。僕の目標です(笑)。
「Given-Taken」のミュージックビデオの最初のシーンで、JAYさんと顔を向かい合わせています。ミュージックビデオではカッコよく写っていましたが、親しい仲なので照れてしまうのではと思いました。
JAKE: 非常に決まりが悪かったですし、監督に申し訳ないくらい笑いをこらえられなくて、実はJAYさんの横を見ていました。顔を見てしまうと、笑いをこらえるのが本当に無理で(笑)。お互い目も合わせず顔も見ず撮影しました。ミュージックビデオで一人ずつ交互に出てきますよね。元々は、両隣を見るシーンもたくさん撮ったんですが、笑い過ぎてそれは使えなかったのかも知れません。
怖いのが苦手だとのことですが、「Given-Taken」のミュージックビデオを夜中の森の中で撮影されましたね。
JAKE: 実は、幽霊とかはあまり怖くないんです。幽霊より人間の方が怖くて、ホラー映画も幽霊ではなく、人間に関するホラー映画の方が怖いです。
虫は大変怖がっていましたが(笑)。
JAKE: ワオ。虫には本当によくない記憶が多いので。オーストラリアに住んでいた時、でっかい虫をあまりにもたくさん経験したので、虫は(笑)。
ミュージックビデオの撮影現場に虫が多そうでしたが、感情を込めることが簡単ではなかったのでは。
JAKE: 本当は虫が大嫌いですが、それでも撮影はしなければならないので、我慢しました。監督やたくさんのスタッフの方々が待っていたので、怖がっていてはいけないと思いました。
ミュージックビデオはどんなストーリーだと思い、撮影に臨みましたか。
JAKE: 曲の分析も難しく、深い意味が込められているようです。個人的には『I-LAND』が終わり、新しい世界に向かって突き進む意気込みや恐れを表現しているような気がして、ミュージックビデオの撮影にはそう思って臨みました。そして、ファンの皆さんの開かれた解釈ができるよう、仕草などにおいてはっきりと決まった答えを与えようとしなかったんです。初めてのことで少し難しかったんですが、なんとか頑張りました。
「Given-Taken」でJAKEさんのパートの音程が高いんですが、歌はどのように練習されましたか。
JAKE: デビューが決まった翌日から毎日レコーディングをして、歌の実力がだいぶ伸びた気がします。レコーディングしながら自分の声を客観的に聞いてみて、発声を直そうとすごく思いました。僕は普段、話す時も息をかなり抜いていて、歌うと少し力なく聞こえる感じがします。それで、プロデューサーの方にどうしたらもっとしっかりした発声ができて、響きやダンピングのいい発声ができるかお聞きして色々教えていただいたり、自分でも工夫し悩みました。
JAKE: ナレーションは絶対、没入感があるべきだと思います。アルバムへの集中度を高める役割もしなければなりませんし。タイトル曲「Given-Taken」がダークな感じで、新しい世界に向かうことへの恐れや複雑な気持ちを表現していると思って、その雰囲気に合わせようとしました。
ナレーションのレコーディングは初めてで、大変だったのでは。
JAKE: プロデューサーの方々とすごく苦労して、レコーディングブースに入る時はファイトに溢れていては、出てくる時はヘトヘトになっているとメンバーに言われました(笑)。ナレーション自体が初めてのことでしたし、伴奏なしで僕の声だけが出てくる部分が多い上に、感情への集中など心掛けるべきところが多く、難しかったです。それで、レコーディングブースで電気を消して怖い雰囲気を作り、一人でありとあらゆることに思いを巡らせたりもしました。元々は立ったままレコーディングするんですが、僕は時間がかかり過ぎて椅子に座ってしたりも。でも、イントロとアウトロのレコーディングでノウハウを得てからファーストトレーラーのレコーディングをしたので、ずっと上手くできた気がします。
ナレーションでオーストラリア英語が話題になりました。オーストラリアでの生活はどうでしたか。
JAKE: オーストラリアは、余裕そのものだったと思います。学校も午後3時に終わるので、やることが多くなかったです。オーストラリアは余裕があって悩む時間が多かった一方で、韓国は文化的に何でも早くしなければならないところがあって、だいぶ違うように感じます。韓国で9か月間練習生として暮らしていたときは、忙しく規則正しい生活が好きだったんですが、最近はオーストラリアの余裕を感じたくなる時があります(笑)。
グローバルオーディションで、500倍の倍率を経て練習生になられたそうですね。
JAKE: 番組を見て500倍だったことを初めて知りました。オーディション当日の朝まで迷っていたんですが、父に一回行ってみようと言われて、期待感ゼロの軽い気持ちで行って、Justin Bieberの「Love Yourself」を歌いました。
練習生生活に慣れるまで大丈夫でしたか。
JAKE: そこまできついとは知りませんでした、本当は(笑)。レッスンがいくつか入っている日は大丈夫だったんですが、レッスンのない日は一日中、一人で何をしたらいいか分からない時もありました。それでも月末評価の準備を続けて、練習生レッスンも受けて、ダンスと歌にも興味が湧いてきて、急激に実力が伸びたような気がします。
『I-LAND』でもその成長ぶりで注目されましたね。
JAKE: フィードバックについてじっくり考える方で、直すことに集中したので、実力を伸ばすことができたと思います。あと、ステージについてじっくり考えたら、次のステージでは逆にもっと上手くできると思いました。でも、リハーサルやステージでは心配しませんし、しないように頑張る方です。これからたくさんのステージに立つはずですよね。ステージを楽しんだら、全体的には逆にミスが少なくなる気がして、ステージを楽しもうと頑張っています。オーストラリアから韓国に転校してきて、学校と練習生生活が両方とも初めてで最初は大変でしたが、練習生生活に慣れてきてからは大丈夫でした。
練習生として韓国に来ること自体が、とても大きな決断だったんですね。
JAKE: オーストラリアでたくさんのことを諦めて、思い切って来ました。練習生って、ある瞬間消えるかも知れない不確かな道で、両親も僕もかなり心配でしたが、でも性格上何かにハマったら、それをやらなければ気が済まないですし、そればかり考えて執着してしまうので(笑)。それに、この夢を抱くようになった時から、必ずアイドルデビューすることが目標だったので、周りから練習生生活は大変だと言われても、ただ夢に向かう過程くらいにしか思わなかったんです。
JAKE: ENHYPENは一生続く関係で、それで僕は本当に家族のように思っています。BTS先輩の方々がチームワーク、メンバー間の関係性がいいことで有名で、そういうところが映像でもよくうかがえますよね。僕たちもそういうところを見習いたいです。
SUNGHOONさんとはMBTIの結果が同じで、似ているところも多く、気が合うとのことでした。
JAKE: お互いとても頼りにしている存在です。それに、いつもSUNGHOONさんは僕とすごく似ていて、僕よりも悩むんです。イヤモニを選ぶ時も一人でさらに3日間悩むほど(笑)。性格が変わる前の僕を見ているような気がして、僕もちょっと不思議です。血液型も同じで、MBTIの結果も同じで。それで、僕が悩む時に言われたい言葉をSUNGHOONさんにしてあげようとしています。頻繁に。
2002年生まれのメンバーが、もうすぐ20代になりますね。
JAKE: 韓国に来て練習生生活をしながら一年間慌ただしく過ごしていたら、もう大人になるまで残りわずかとなりました。実は、特に期待や心構えとかはないんですが、でも2002年生まれのメンバーと一緒に成人を迎えられて嬉しいです。
これから始まる20代は、どんなものになってほしいと思いますか。
JAKE: 何よりも、もうアーティストですし、たくさんの方々に見守っていただいていることに対する不安や緊張感があります。その分、もっと大人らしい姿を見せなければならないという意志を持っています。グループの中でも、19歳で2番目に年上じゃないですか。僕より年下のメンバーも多いんですが、そのメンバーたちは僕のことをただ可愛く思っているようで、僕も正直、年上の役割を最近はしていないような気がします(笑)。それで僕は、親しいけど困った時には頼れる年上になれたらと思います。
では、ENHYPENのメンバーとしてはどんなアーティストになりたいと思いますか。
JAKE: 僕は一年前までもごく普通の人でしたし、今も他の人とあまり変わらず、ただステージに立つ人、音楽をするアーティストだと思っています。それで、たくさんの方々のために歌い、踊る人になりたいです。
JAKEさんのステージと音楽を愛してくれるファンの方々がいらっしゃいますが。
JAKE: このような感情はまだとても新鮮で、正直一生消えないと思いますが、とても感謝しています(笑)。ファンの方々の存在を初めて感じて、胸がいっぱいです。先日、僕の誕生日だったんですが、今まで生きてきた中で、あんなにたくさんの方々に祝っていただいたのは初めてでした。本当に感謝しました。去年の誕生日までも、一人で練習室で家族と電話したり、メールしたりして過ごしましたが、今年は家族だけではなく、たくさんのファンの方々に応援し、愛していただいて、とても嬉しく幸せでした。
今はファンに直接会えず、残念ですね。
JAKE: 僕は、アイドルのステージを見て夢を育んできたと話しましたが、ファンの方々と一緒にコンサートで声を上げ、ステージに立つことを夢見てきたんです。いつになるか分かりませんが、初めてファンの方々の前でステージに立てたら、想像もつかないくらい幸せだろうなと思います。
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