BEOMGYUは瞬間的な幸せを楽観したりも、いつか訪れる絶望を悲観したりもしない。ただ自らを信じるのみだ。それが彼が遠い道のりを歩んでいく方法だ。
「BACKSTAGE:TXT x EN- DOCUMENTARY」で、BTSの「FIRE」に合わせて楽しく踊っていた姿を考えると、普段は抑えているというよりは、最大値で感情を表出できるステージを好んでいるようですが、最も適切な表現について悩んでいるんですね。
BEOMGYU:練習生の頃から、ステージの上での表現や表情についてとても意欲的でした。ただダンスを上手に踊って歌を上手に歌う人たちはたくさんいると思います。でもそこからさらに人々の注目を集められるステージをするのは、本当に易しいことではないと思うんです。まだ自分で満足できていないので、もっと意欲的にやっています。
誕生日に合わせて公開したADOYの「Wonder」のカバーの映像も、BEOMGYUさんが追求するイメージを伝えるために、事務所を長い間説得した結果だそうですね。
BEOMGYU:そもそも「Wonder」を選択したのは、僕が考えるイメージを歌とともに見せることまでが計画にあったからでした。それで、もしそういうムードを見せられる映像がなかったら、このカバーは完成されないと思ったので、事務所に僕の考えをしっかりと伝えました。結果的には映像チームが本当にたくさん手伝ってくださって、気に入る映像ができました。僕が隔離中にあの映像が出たんですが、本当に気に入って、毎日観ていました(笑)。
誕生日に行われたV LIVEで「Wonder」の映像について、「華やかに見えるけれど実はそうではない暮らし」、「人間チェ・ボムギュが退勤した後の姿」を表現したと説明していました。なぜそのような姿をMOAの方たちに見せたいと思ったのですか。
BEOMGYU:MOAの方たちが見ることのできない姿だからです。今はもうそういう姿を見せられると思いました。もともと僕が大変に思っている部分をMOAの皆さんによく話していましたが、今までは70%見せていたとすれば、今回は残りの30%も見せたいと思いました。芸能人という職業は、どうしても華やかな姿ばかりを見せることになるんですが、実は明るい面と同じぐらい暗い面も絶対あると思っているんです。それで、人間チェ・ボムギュの疲れた姿も見せたいと思いました。何よりMOAと一緒にいるということを感じさせてあげたかったですね。以前Vさんがアップしたアデルの「Someone Like You」のカバーの映像があるんですが、あの映像を観ると、Vさんが道を歩く横顔だけを映していて、まるでVさんと一緒に歩いている感じがしたんです。それを観てインスピレーションを得て、映像チームに僕が伝えたい要素について細かく説明しました。「MOAたちが一緒に散歩している感じを出せる構図で撮影しなければならないし、事務所を出て車に乗って帰る自分の姿がないといけなくて、画面下の字幕は黄色で、こういうフォントで出さないといけない」というように。
アーティストとして表現しようとするところを、最後まで推し進めたのですね。ですが、普段は周りの人に自然に合わせる方でもあります。『TO DO X TXT』でも、SOOBINさんがエビを食べてみてと頼んだら、本来は魚介類が好きではないのに食べたり。
BEOMGYU:メンバーの中で、僕だけ魚介類が食べられないんです。メンバーたちは肉より魚介類が好きなんですが、僕のせいで外食する時は魚介類を食べません。いつもメンバーたちが僕一人のためにそうやって気を使ってくれるんです。それで少しずつ食べられるものを増やそうと思いました。また一度ぐらいは試してみても良い食べ物だという考えもありましたし(笑)。一人ではあまり食べないだろうから、「チャンスが来た時に食べてみなくちゃ」という思いでした。
JTBC『田舎の洋食屋(ビストロ・シゴール)』も、普段のテンションが高くて茶目っ気たっぷりな姿とは異なり、思慮深いBEOMGYUさんの姿を発見できる機会でした。
BEOMGYU:雰囲気に合わせることが重要だと思います。『TO DO X TXT』やtvN『驚きの土曜日』は、コンセプトがはっきりしているので、普段よりもっとふざけたりもしますが、『田舎の洋食屋(ビストロ・シゴール)』はそんな感じじゃないですよね。それで初日は大変でした。責任感を持ってバラエティをしに行ったんですが、僕が普段見せていたいたずら好きな姿が適したバラエティではないので、どうすれば良い姿を見せられるかというストレスがありました。でもとても良い方たちにたくさん会えて、いつの間にか心配もなくなって、むしろもっとやりたいと思うほど幸せでした。普段はできないアルバイトをしながらいろいろなお客さんたちに会うことも、僕にとっては癒やしでしたし。
アルバイトの経験が全くなかったにもかかわらず、仕事に必要なことをすぐに覚えて適応して、周りの人たちを驚かせていました。秘訣は何ですか。
BEOMGYU:生き残らなければならなかったんです(笑)。それも人との関係と関連があるんですが、良い人たちばかりなので、早くその方たちの役に立ちたくて、「この仕事を僕がやれば、あの方が少しは楽になれるんじゃないかな?」と思いながら飛び回るようになりました。
年齢の高いお客さんに、パンの食べ方を事細かに教えて、気さくに話しかける姿も印象的でした。
BEOMGYU:子どもの頃から僕は、友だちに家に行くと、友だちと遊ばずに友だちのお母さんと遊んでいたんです(笑)。大人の人たちと話をしたりするのが本当に好きで。そんな経験が役に立ちました。最初はぎこちなかったりもしたんですが、だんだん慣れてきたら、「この方はこうだと思うから、僕の方からもう少し距離を縮めなきゃ」という勘もはたらくようになりました。
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