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文. イ・ジヨン
写真. PLEDIS Entertainment
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8,177(SEVENTEENのメンバー13人を基準に2~12人からなる組み合わせを作ると仮定した時、発生し得る組み合わせの数は次の通りだ。2の13乗 – 13(ユニットが1人の場合) - 1(ユニットが13人の場合)- 1(空集合) = 8,177)。SEVENTEENで組み合わせられるユニットの場合の数だ。13人のメンバーで構成された大人数のグループであるだけに、SEVENTEEN内には公式ユニット(ヒップホップチーム、ボーカルチーム、パフォーマンスチーム)や同じ年齢のメンバーで構成される年齢ユニット、そして彼らが活動してきた中でできた他の組み合わせに至るまで、いわゆる「関係性」が存在する。「二つまたは複数の対象が繋がり合っている性質」という意味を持つ「関係性」は、どんな組み合わせで繋いでもそれぞれ違う魅力とストーリーを持つSEVENTEENの特性をよく説明してくれる単語のうちの一つだ。ひいては「関係性はSEVENTEENで、SEVENTEENは関係性だ」という言葉が生まれるほど、このような関係性はCARATに「ピョンケ(一生CARAT)」を決心させる大きな要因としても働いている。ユニット曲および様々なコンテンツを通して公開された関係性を中心に、ユニット、年齢、リーダーたち、そしてその他の8,177の関係性のうち一部を映像とともに紹介しよう。

BSS – SEUNGKWAN&DK&HOSHI

デビューはあったものの、今のところカムバックはない不運(?)のユニットで、SEVENTEENで一番最初に独自の活動を始めたスペシャル・ユニットだ。『文明特急』123話でSEUNGKWANが「皆さんからの愛があれば、僕たちはまたカムバックできます!」と話したことを受け、CARATは惜しみない愛を贈ったが、残念ながら未だカムバックは果たせずにいる。BSSユニットの始まりが「Just do it」の活動だと考えるかもしれないが、実のところこのユニットの始まりは、SEVENTEENとしてデビューするよりも前だった2013年、『SEVENTEEN TV』からすでに予見された。多くのメンバーの中でもひときわ目立っていた3人のメンバーは、脈略なくいきなりD-LITEの「Look at me, Gwisun」を歌いながら踊ったり、『ギャグコンサート』の「会話がほしい」や「パパと息子」といったお笑いコーナーのモノマネをしながらコントも披露した(そんな中、方言での演技のレベルが高い)。1人のEと2人のIというMBTIの組み合わせでもある3人が集まると、一番静かになるSEUNGKWANだけが唯一のEだという事実、メンバー同士ではなく他の人たちと一緒にいる時は、HOSHIとDKがINFPそのものになるという点も見どころポイントだ。CARATからのさらなる愛でBSSのカムバックが一日でも早く叶うよう、「Just do it」を一回ずつ聴いてみるのはどうだろうか。

BRING ITs / ホウ注意報 – HOSHI&WOOZI

このユニットの関係性は、片方(HOSHI)が一方的にべったり懐き、もう一方(WOOZI)が毎回頑なに拒否するところがポイントだ。『In the SOOP SEVENTEEN ver.』でHOSHIがWOOZIにべったりしながら、WOOZIの布団の上にコロコロ転がっていくと、WOOZIが目向きもせず膝でHOSHIをさっと押してしまうようなところがそうだ。しかし、最近になっては頑なに拒否するのではなく、内心喜ぶ片方(WOOZI)の反応を見ることもけっこうな楽しみだ。例えば、HOSHIの「ホランへ~(HOSHIが愛してるよ)」の乱用にあまり付き合ってくれない「虎へののめり込み過ぎ防止団」として活躍していたWOOZIが、『GOING SEVENTEEN』 EP.32 Best Friends #2で隣に座る人を選ぶ時間に、HOSHIの「ホランへ~」に付き合ってあげる様子を見せた。また、去年8月14日にWeverseに上げた動画で「ホランへ~」を叫ぶHOSHIの隣で「ウアへ~(WOOZIが好きだよ)」を叫ぶWOOZIの姿まで確認でき、その投稿につけられたWOOZIのコメントが「If you can’t beat them, join them...(避けられないなら楽しめ)」である点も見どころポイントだ。CARATの間でこのような変化の様子は、「ホランへが認められるまでの感動あふれる壮大な物語」として話題となり、さらに最近はWOOZIがHOSHIよりもっと「ウアへ~」を押すようになり、関係性からおもしろい変化が際立って見えるユニットでもある。「仲良し同い年の相性」が目立つ組み合わせとして挙げられるホウsの相性が気になるなら、『In the SOOP SEVENTEEN ver.』をお薦めしたい。

95s / 最年長s - S.COUPS&JEONGHAN&JOSHUA

SEVENTEENの心強い最年長である95sのS.COUPS、JEONGHAN、JOSHUAの組み合わせだ。どのグループでもそうだろうが、特にSEVENTEENのように13人もの大人数のメンバーを引っ張っていくためには、「最年長の役割」が大事だ。そういう意味で95sは、SEVENTEEN特有の「家族のような雰囲気」を作り、メンバーがお互いにとって友達でありながら家族のようにうまくやっていけるよう、大きな役割を果たしている。『SEVENTEEN One Fine Day in Japan』6話で、年上チームと年下チームの間で些細な出来事からいざこざになった時の状況を見てもそうだ。ゲームをしていた途中にお互いに少し神経質になった状況で雰囲気は急激に悪くなる。その時、最年長sは「僕たち同士でちょっと話したほうがいいんじゃない?」と、話し合う場を設ける。性格も、気質もそれぞれ違う13人であるだけに、一緒に生活する中でこのような葛藤が生まれるのは当たり前だ。そして、最年長sはいつも当たり前のように、このような状況になると葛藤を解決するために乗り出す。一方、95sの3人でいる時は、ただただいたずら心満載な同い年の3人になってしまう。いわゆる「S.COUPSいじり」と呼ばれる、JEONGHANとJOSHUAが団結し、S.COUPSをいじる状況が代表的な例だ。95sが出演した「ELLEケミ工作所」でも「最年長sの中で一番いじりたくなる人は?」という質問に対し、JEONGHANとJOSHUAはたったの1秒も迷わずS.COUPSを挙げた。

チャニグァニ / 仮面天敵 – DINO&SEUNGKWAN

SEVENTEENの代表的な「仮面天敵」という、変わった相性を持つSEUNGKWAN、DINOの組み合わせだ。いわゆる「ぶっ飛んだティキタカ(言葉のやり取り)」と言われるほど、ソウルメイトのような姿を見せる。いつも「縁を切る。お互い合わない」と言うのは口先だけで、いざ見てみると他の誰よりもくっついている、それこそ「仮面天敵」だ。2017年のV LIVE「SEVENTEEN X LieV – SEVENTEENのヌッパンライブ!」で、年上のメンバーが口を揃えて「わざわざ昨日宿題があったと言い出す友達」だとDINOをからかうと、隣にいたSEUNGKWANが「そうじゃなくて、これははっきりさせておく必要があるんですけど、これって僕たちがからかうのがおもしろいからそう言っているだけで、DINOは絶対そういう性格ではありません」と話しながら手まで横に振り、積極的に釈明してくれる。最も圧巻だった場面は、このV LIVEの最後の部分(01:38:20~01:38:24)に出る。カメラが寝ているメンバー全員を見回すように撮りながら締めくくられる中、よく見えないところでSEUNGKWANはDINOに「DINOはそんな子じゃない! 僕が知ってる」ともう一度話し、お互いを抱きしめる。4秒ほどの見逃しやすい短い場面をCARATが瞬間的に捉え、その後多くのCARATの間でこの場面が二人の相性のレジェンドシーン、イチオシのモーメントとしても語られるようになった。

ROCKETs – JOSHUA&VERNON

「顔で攻める組み合わせ」と呼ばれるほどCARATが認めるビジュアル組み合わせのROCKETs。彫刻のような目鼻立ちに合わせ、それとなくツボるテンションがこのユニットの持つ最大の魅力だ。JOSHUAは最近『GOING SEVENTEEN』でJO水Aと呼ばれるほど、水を活用したギャグで彼だけのほのかな狂気(?)を見せている。例えば、『GOING SEVENTEEN』 EP.37 How to Eat Rice the Perfect Way #2で、「寒い時に食べるラーメンがおいしい」と言い出し、ラーメンを食べていた途中で氷の入ったたらいをいきなり頭の上にぶっかけるところを見せたことがある(この場面を見て、メンバー全員が立ち上がり、拍手を送った)。また、『GOING SEVENTEEN』 EP.41 The Truman Show of Mr. SVT’s We Live Alone #2では、雨の音のASMRを聞いていた途中でいきなり雨に打たれたいと言い出し、傘を手にシャワールームに入る姿も見せた。これについてVERNONは2022年、218 Broの誕生日記念V LIVE「HAPPY 218 DAY🐶🐻‍❄」で、「でも、JOSHUAさんは本当におかしくなっちゃった。新しい境地に達した。本当に僕は正直、勉強になってます」とも話した。しかし、VERNONもJOSHUAに負けないくらい自分の新たな姿を思う存分に誇っている。JOSHUAが『GOING SEVENTEEN』を通じてなら、VERNONは「Weverse」を通じてあらゆるインターネット上のミームをマスターした「ミームに詳しいボーイ」、生きている人間「5minstealerクッパボーイ」としての一面を思い切り見せている。VERNONがミームに夢中になっている姿からCARATは、「VERNON、TwitterのIDを教えて」、「TwitterのどこかでVERNONとすれ違っているんじゃないかと怖くなる」、「VERNONのTwitterアカウントのフォロー数は4桁かもしれない」という反応を示したが、これについてVERNONは5月3日、音声だけで行われた「お家メットガラ」V LIVEで、「僕はTwitterをやっていません。SEVENTEENのアカウントでだけやっていて、僕個人的にはやっていません」という釈明ならざる釈明を届けた。

リーダーs - S.COUPS&WOOZI&HOSHI

ヒップホップチーム、ボーカルチーム、パフォーマンスチームを率いる各チームのリーダー・S.COUPS、WOOZI、HOSHIの組み合わせだ。彼らの組み合わせは、CARATの間で「A+のグループ課題のお手本 = SEVENTEEN」という言葉で話題になるほど、大人数のグループを責任感を持って率いるリーダーでもある。「リーダー」という役割を担っているだけに、この組み合わせはCARATの間でいわゆる「涙スイッチ」と言われる組み合わせでもある。誇らしく心強い3人のリーダーだが、その分リーダーsが抱えるリーダーとしての負担感やプレッシャーを誰よりもよく知っているからだ。グループに対するリーダーsの率直な思いが気になるなら、『GOING SEVENTEEN』 2019 EP.23 TTT #3をお薦めしたい。リーダーとして他の誰よりも一つのグループとして末長くともにしていきたい気持ちや願いを、率直な告白を通じて聞くことができる。また、彼らのユニット曲「CHANGE UP」のステージのうち、「Mnet Present Special」でのステージ構成は特に、このようなリーダーsとメンバーの間の関係やストーリーをよく表してくれるステージだ。S.COUPSの「Change Up」という最後の歌詞の後、ステージの背景セットが開かれ、そのセットの奥に立っていた10人のメンバーがリーダーsに向かって前へ一斉に歩いてくる。リーダーsも振り向いてメンバーのほうへ歩いていき、全体のフォーメーションの中の各自の立ち位置につく。リーダーsが立ち位置についた後、13人が同時にステージの正面に向かう場面で本ステージは終わる。まるで「3人のリーダーsと10人のメンバーが全員揃った時だけ完全な一つのSEVENTEENが完成される」という彼らの絆と関係性をよく表してくれる場面だ。すぐそばでいつもリーダーsを信じて慕うメンバーと、リーダーsを信じて支持してくれるCARATのおかげで、リーダーsは2015年のデビュー以降、デビュー8年目に差しかかった今までも相変わらずその役割をしっかり果たせているのではないだろうか。

ヌワルs – WONWOO&VERNON

「ヌワルs」と最初聞くと、ノワール映画の中の主人公のようなビジュアル担当の組み合わせだと考えがちだ。しかし、実はこの組み合わせ名の意味は、「ヌリンエ(遅い子、WONWOO)ワ(と)モルヌンエ(知らない子、VERNON)」の略語だ。ひときわ目立つこの組み合わせの名前から分かるように、二人は似たような気質を持っている。JTBC『アイドルルーム』68回の「お盆ダンスルーム」で確認できる。HOSHIがシミュレーションしてみようとお盆の作動スイッチを押したせいで突然頭の上にお盆が落ちると、S.COUPSとSEUNGKWANはHOSHIに文句を言うために前に出たり、DKは驚きでドキドキする心を落ち着かせようとする。そんな中、唯一驚かず平穏に立っているたった二人のメンバーが、このヌワルsだ。中でもWONWOOは平穏であるだけでなく、まるで何事もなかったかもようにメガネまで動じずにかけ直すほどだった。CARATも「世にも無害で穏やかだ。隠れたギャグキャラで、さりげなくツボる」と話す組み合わせ。

JHHJ / ひょうきん者s – JEONGHAN&JOSHUA

同じ年齢で、練習生になった時期も一か月しか違わない、似ている点の多い同い年の組み合わせ。二人とも19歳に練習生生活を始めただけにお互いの立場を誰よりもよく理解し、さらにお互いに最も大きな力と頼りになってくれた感動のストーリーを持つ組み合わせだ。2017年に開催されたSEVENTEENの初ファンミーティング「SEVENTEEN in CARAT LAND」では、普段あまり泣かないJEONGHANが寄せ書きにJOSHUAが書いてくれた「JEONGHAN、マイ・ブラザー。僕たちは練習生になったのも同じ時期で、一緒に苦労してきたよね。二人ともすごくつらかった時、お互いのことを思ってあげてた」という内容を読み、号泣したこともある。JOSHUAも『GOING SEVENTEEN』 EP.39 CARNIVALでJEONGHANに対し、「練習生の時に最後まで頑張れた理由の中で、JOSHUAさんがそのうち一つだった」とも話した。その間、二人がどんな思いで大変だった練習生生活に耐えてきたか窺わせる部分だ。大変だった練習生時代が過ぎ去り、デビュー以降は両メンバー特有の明るさとお茶目な性格のためか、メンバーとCARATが選ぶSEVENTEEN内最強の「口達者な組み合わせ」として、「DKがこの二人のおかげで詐欺に遭わず、今まで安全に生きてこられた」という話がCARATの間で一つの定説になったほどだ。友達はお互いに似ていくものだと言うが、そっくりにお互いに似ていく姿からJOSHUAにはかの有名な「ユン・ジョンハンの友達のホン・ジス」というあだ名もつけられた。ただ、最近『GOING SEVENTEEN』でJOSHUAが包み隠さず見せてくれる新しい一面のため、今や「ホン・ジスの友達のユン・ジョンハン」に替えるべきだという話が徐々に出てきている。

Bittersweet – WONWOO&MINGYU

去年5月、「Bittersweet」ユニットとして活動したBitter(WONWOO)とSweet(MINGYU)の組み合わせで、猫顔の冷たいイケメン・WONWOOと犬顔の温かいイケメン・MINGYUによるビジュアルのコントラストは、それぞれ相反する魅力をさらに最大化して見せる。MINGYUはWONWOOにしょっちゅう攻撃をするも、WONWOOは打撃を一ミリも受けないところが笑いのツボ。いたずらっ気が多くてお節介ななMINGYUの姿からは一見、MINGYUのほうがもっと強気だと思われがちだが、その上にはいくら何と言われようと笑顔で平穏に言い返すWONWOOがいる。CARATの間では「確かにBitterのほうが年上だね」、「本当はBitterのほうが強いのかも」という反応がほとんどだ。「INSIDE SEVENTEEN」の「WONWOO X MINGYU 『Bittersweet (feat. LeeHi)』 BEHIND」のスペシャルビデオ撮影現場のビハインド映像にも、このような様子がよく表れる。MINGYUが撮影の合間にWONWOOにイヤモニで「僕は君の気持ちを全部知っている。とげとげしくつんつんしていないで。君の気持ちを隠さないで!」とひっきりなしにいたずらをする様子が映っている。しかし、どんないたずらにも微塵も動揺せず「曲をかけていただけませんか?」とスタッフに話すWONWOO。さすがBitterらしい。

メボs – DK&SEUNGKWAN

メインボーカルを担当しているDKとSEUNGKWANを指す組み合わせで、メンバーが涙もろいメンバーとしてこの二人をツートップに挙げるほど、非公式的には「メイン・ウルボ(泣き虫)s」という意味も持っている。この二人の関係性は、CARATに「良きライバルの典型」としても認められている。SEUNGKWANが2017年、『GOING SEVENTEEN』 2017 EP.08で「ボーカルチームにとって大事なのは、歌を上手に歌うことも大事ですが、調和のほうがもっと大事です」と話したように、お互いの力量を高めていくために努力しながらも、お互いに誉め言葉と応援を惜しまない、お互いの「自己肯定感の守り人」としても活躍している。「SEVENTEEN's Dawn is Hotter Than Day Ep.1 : Vocal Team」の動画で、お互いの成長に関する話を交わすところがその一例だ。DKはSEUNGKWANに「SEUNGKWANさんのカバー曲を一つ一つ聴いてみると、成長の過程が感じられます。『本当にSEUNGKWANさんって、グループを輝かせてくれる声の中の一つなんだ!』と改めて感じましたし、本当にたくさんの方々が感動を受けられたんじゃないかと思いました」と話し、SEUNGKWANはDKに「DKさんが初めてミュージカルに出演すると聞いた時から実力的に十分やりこなせるメンバーだと信じていましたし、ミュージカルを直接観た時はまさに成長したんだなと感じた瞬間でした」と話す。絶えず成長していくメボsのユニット曲「Say Yes」を聴きながら、それぞれ違う魅力を持つ両メインボーカルの魅力を存分に楽しんでみてほしい。

プキュ – SEUNGKWAN&MINGYU

SEVENTEENの公式「トムとジェリー現実版」と呼ばれるほど、特徴がはっきりしている組み合わせだ。二人とも人情深く、世話好きの優しい性格で、なぜかメンバーからいじりやいたずらもよくされるという共通点も持っている。性格が似ているため、最も息ぴったりであると同時にすぐ喧嘩になる瞬間も頻繁に見られる。二人の関係がよく表れる場面として、2018年の『GOING SEVENTEEN』 SPIN-OFF EP.23 TTT (MT SVT REALITY) #3の中で、布団を巡り言い争う場面が挙げられる。同じ部屋を使うことになったSEUNGKWANとMINGYUは、眠りにつく前にベッドに寝たまま「ちょっと、布団をちゃんとして!」と、布団のかけ方で喧嘩になる。だが間もなく、布団から出る「埃」を見ていきなり「埃になって~あなたのそばへ~」と一緒に歌いながら仲良くまた横になる。CARATが挙げるプキュの組み合わせの相性がよく表れた場面であり、「17年目の夫婦のモーメントだ」、「うちのお父さん、お母さんを見ているみたい」という反応で話題となったエピソードでもある。

MY Is – JUN&THE 8

中国人メンバーとしてお互いがお互いを頼りにする組み合わせであるだけでなく、正反対の性格が際立って見えるJUNとTHE 8の組み合わせだ。一番遅く練習生に仲間入りしたTHE 8が最初、見知らぬ他国に慣れていく間、年上のJUNが大きな支えになってくれた。JUNとしても同様にTHE 8の存在が言葉もよく通じない他国で練習生という同じ状況に置かれた中、お互いに大きな力になったはずだ。「INSIDE SEVENTEEN」の「THE8 海城(Hai Cheng) MV BEHIND」の映像で、JUNは終日ミュージック・ビデオを撮影するTHE 8のために、直接「8喫茶」という名前のコーヒートラックを用意してくれた上に、明るいうちに始めた撮影が日が暮れ、夜になってやっと終わったにもかかわらず、撮影が終わるまでその場を離れなかった。THE 8もJUNの中国ドラマの撮影現場に自ら足を運んで応援するなど、お互いがお互いにどれほど大きな支えと力になってくれる存在なのかを窺わせる。また、基本的に「ハイテンション」のJUNと落ち着いたTHE 8を見ていると、時にはどちらか年上でどちらが年下か分かりにくいほど、逆の性格を持っているどんでん返しのある組み合わせでもある。

年上だけで12人 / 末っ子と12人の年上 – DINO&12人のメンバー

「年上だけで12人」というあだ名の通り、DINOには12人の年上のメンバーがいる。末っ子メンバーに対する年上のメンバーの代表的な接し方は、大きく分けて全員でからかうか、あるいは全員でかわいがるかの二通りに分かれる。一つ目に、全員一丸となってDINOをからかう、いわゆる「DINOいじり」の様子がよく表れる場面は、2019年のV LIVE「SEVENTEEN X LieV – SEVENTEENのヌッパンライブ!」で確認できる。ヌッパンをしていた中、うっかり寝落ちしたDINOを見て年上のメンバーは、まるでDINOがライブが終わるまで眠っていたかのように騙そうと一丸となる。S.COUPSが「ここまでSEVENTEENでした。Say the name, SEVENTEEN! ありがとうございました!」と音頭を取ると、他の年上のメンバーもカメラに向かって手を振りながら「バイバイ! CARAT」、「お疲れ様でした!」とそれぞれ最後の挨拶をする。末っ子メンバーをからかう時だけは一心同体になる末っ子のような12人の年上のメンバーと、どこか観念した様子の最も年上じみた末っ子の間の関係性が素晴らしい。一方で、時には「DINOを産んだ年上メンバーのみんな」と言われるほど、際限なく末っ子メンバーをかわいがる様子を見せる時もある。「INSIDE SEVENTEEN」の2021オンライン・コンサート「IN-COMPLETE」DANCE PRACTICE振り付け練習ビハインド映像には、DINOのソロ・ダンスの場面が出る。年上のメンバーはDINOを四方から見守り、練習の間中ずっと拍手を送り、歓声を上げ、SEVENTEENによる末っ子メンバーの共同育児の現場をよく見せてくれる。ソロ・ダンスが終わるや否やDINOに歓呼の声を上げながら駆けつけ、「DINOは本物のダンサーだよ」、「わあ! 魚かと思った」、「余裕がかなりできたね」と一言ずつ付け加える。DINOをいじることでも、DINOをかわいがることでも一番である年上のメンバーのみんなだ。

ハムバンs / ジョアシホシ – JOSHUA&HOSHI

JOSHUAがあるインタビューで、「海外ツアーに行ったりしてホテルに泊まる時、僕のルームメイトはいつもHOSHIさんです。なぜだか分かりませんが、なんとなくそういう風に決まってしまいました」と話したように、海外ツアー期間に特に目につく組み合わせだ。そのためか海外ツアー期間中、HOSHIのV LIVEや「INSIDE SEVENTEEN」にJOSHUAが一緒に出る場合がよくある。年上のJOSHUAは、彼特有の優しい性格のため、年下のメンバーに向けられる視線には基本的に愛おしさが込められており、年下のメンバーからのいたずらにもよく反応してくれる。年下のHOSHIも反応してくれる人がいるとさらに盛り上がるタイプで、このような二人が一緒にいるとさらに輝きを見せる。特に、HOSHIの「INSIDE SEVENTEEN」の「Hoshi's Eyes」を見ると、各自ご飯を食べる時に寂しくないよう、前に座って必ず見守ってあげながらお互いを待ってあげるところが見どころポイントだ。JTBC『知っているお兄さん』252回で明かしたように、JOSHUAのいないJOSHUAのアメリカの家でJOSHUAの母と二人きりでLAカルビを食べたというHOSHIのエピソードや、「INSIDE SEVENTEEN」の「2019 SHUHODI's Travel in Bangkok #1」でバンコクを旅行していた時、HOSHIとDINOがJOSHUAの叔父に会って一緒に晩ご飯を食べる場面は、「家族TEEN」、「部族TEEN」と呼ばれる彼らの関係を感じさせる。お互いの両親のことを「お父さん、お母さん」と呼ぶのはもう普通で、SEVENTEENにとってメンバーはもちろん、お互いの家族との繋がりは自然なことだ。13人のメンバーと3つのユニットからなる「一つのグループ・SEVENTEEN」は、強固になった関係性をもとに同じグループを超え、一つの家族のようなグループへと拡張していく。