「&TEAM ‘FIREWORK’ Special Video (Filmed by you ver.)」で、YUMAはぬかるんだ芝の上で死力を尽くし踊る。思い切り跳び上がって着地する時、足を取られてもすぐにバランスを取り、次の動きに繋げる。YUMAが今まで自らを支えてきた、そしてこれから前に進んでいくパワーを得る方法だ。 

​最近は韓国でどのように過ごしていますか。

YUMA:韓国でも宿舎生活をしているんですが、本当に一日中メンバーたちと一緒にいるんです。この頃&TEAMはカルビチム(カルビと野菜などの蒸し煮料理)をよく食べています(笑)。本当にもうすぐ韓国での活動が始まるんですが(インタビューは6月3日に行われた)、とても楽しみです。ついに韓国で応援してくださるLUNÉの皆さんに会える機会ができたんですから。韓国の音楽番組では「フォーカスカメラ」でも撮ると思いますが、「フォーカスカメラ」は、僕のことが見たくて見てくださる方々が多いと思うので、ぜひ良い姿をお見せしたいです。ですので、練習も本当にたくさんして、韓国語の勉強も一生懸命しています。


昨年YouTubeチャンネル『STUDIO CHOOM』の「Under the skin」舞台裏映像で、「韓国語上達中のYUMA」と紹介していましたね(笑)。

YUMA:でももう自己紹介を変えなければならないと思います。「&TEAMの、韓国語が上達したYUMA!」に(笑)。

 

&TEAMでツッコミ担当のYUMAさんらしい紹介ですが、「&PROFILE」でご自身に3点をつけたおもしろ点数を、つけ直す必要がありそうですね(笑)。Weverseで大阪の食べ物をお薦めしてほしいというLUNÉの皆さんに「炭水化物っ」と書いたコメントも記憶に残っています。

YUMA:韓国語でもバラエティがうまくできたらいいなと思うので、1点追加して4点?(笑) Weverseに書いたコメントは、大阪といえばやっぱり炭水化物だと思ったので。大阪だけがお好み焼きと白いご飯を一緒に食べていて、そもそも日本の他の地域ではそれを一緒に食べないんです。それで炭水化物と言いました(笑)。

 

でもYUMAさんは炭水化物よりはサラダとタンパク質のほうがもっと好きではありませんか(笑)。毎朝白湯を飲むほど徹底した自己管理のルーティンがあると聞きました。

YUMA:僕も大阪に行ったら炭水化物を食べてしまいます(笑)。でも最近行ってきた韓方医院で、僕の体には生野菜があまり合わないと言われました。それで今はただ食べたいと思うものを食べようと思っています(笑)。白湯も正直言って最近は…、気温も暖かくなりましたし、僕の体も充分温かいと感じるので、あまり飲んでいません(笑)。でも朝起きて、軽いストレッチをするルーティンは続けています。&TEAMになってからは健康に関心を持つようになって、体の管理をし始めたんですが、ルーティンがあると一日を気持ち良く過ごせるので、いろいろな面で良いです。

​アニメソングのメドレーを聴いて一日をスタートするというモーニング・ルーティンもあるそうですね。

YUMA:最近観たアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』に出てくる歌を必ずメドレーで聴いています。良い曲が多いので1曲だけ選ぶのが難しいんですが(笑)、僕は「ひとりぼっち東京」という歌が一番気に入っています。『ぼっち・ざ・ろっく!』は、人見知りの激しい主人公が友だちに出会って一緒にバンドを作っていくという内容です。主人公が人見知りをする姿が作品の中でおもしろく表現されているんです。僕も人見知りなほうなので、初めての人に会って話をするのがプレッシャーな時もあって、主人公にすぐ共感できました。

 

内向的な性格にもかかわらず、メンバーたちとは本当にすぐに親しくなりましたね。

YUMA:24時間!(笑) ずっと一緒にいるので、仲が良くなるほかありません。9人が一緒にいると、誰か一人の気分が良くなかったとしても、いつでも他のメンバーたちが助けてあげられるので、ずっと良い雰囲気で過ごすことができます。今はむしろ一人でいると何か足りないという感じがして、メンバーたちと一緒にいる時のほうがもっと安心だと感じます。

 

年下メンバーたちがYUMAさんのことをとても慕っています。HARUAさんは普段からYUMAさんに食事プレートのチェックを受けてもいますし、『MAQUIA』誌のインタビューでは、練習生の頃からYUMAさんのファンだったとも言っていましたが。

YUMA:その話を聞いて本当に嬉しかったです。HARUAさんがそうやって褒めてくれるのを初めて聞いたんです。それでその日は一日中「HARUAさん、おお、かわいい、かわいい」と言ってあげました(撫でる手振り)。HARUAさんは本当にお菓子しか!食べないので、僕が食事管理をしてあげなければなりません(笑)。実際年下メンバーたちは本当にみんなかわいいです。ただただかわいいです。僕が9人の中で年齢順にするとちょうど真ん中なんですが、妙なことに僕と末っ子たちとが一緒にいる時間が多いんです。僕は「末っ子s」ではないのに、なぜそうなったのかわかりませんが…(笑)。

 

歳の順が真ん中なら、YUMAさんも「末っ子s」に入れるのではありませんか(笑)。

YUMA:ふふ、僕は年上メンバーです!

​わかりました(笑)。グループ内でどんな役割をしたらいいかについて悩むのは、すでに終わった様子ですね。

YUMA:将来に対する不安が大きかった『&AUDITION -The Howling-(以下『&AUDITION』)』の時までは、素直にばかりは話せなかったこともあったんです。その時Kさんが「こうしたらどう?」と、どうコミュニケーションしたらいいかを教えてくれたことがありました。活動しながら、FUMAさんも僕たちが備えるべき姿勢や人への接し方について教えてくれて、とても面倒を見てくれます。ですので僕も真ん中で、年上、年下たちの話を聞いて繋いであげる役割をしようと思っています。僕たち&TEAMは仲が本当に良いんですが、そうあってこそ見守ってくれるファンの皆さんもずっと応援してくださって、愛してくださることができると思います。

 

「&TEAM with EJ」でソーセージを探すNICHOLASさんを見て、「NICHOLASさんが焼いてくれたソーセージ」が食べたいと気を利かせて言ったかと思うと、EJさんが日本語で話す時は、隣でうなずきながらじっくり聞いてあげていました。

YUMA:実は僕は特別気を使っているわけではなくて、本当にただそうしてあげたい気持ちから言っただけなんです。EJさんとは一緒にショッピングに行ったり、ご飯を食べに行く時、言語についての話をよくするんですが、新しい言語を学ばなければならない立場として、お互い共感できる部分がたくさんあります。EJさんは僕に韓国語を、僕はEJさんに日本語を教えてもいますし。ただ僕が関西出身で方言が強いので、僕といると発音にちょっと問題が出てくるかもしれませんが(笑)。

​そうやってお互いにより深く知っていく過程は、一つのグループのパフォーマンスを作っていく過程とも接点がありそうですね。

YUMA:はい、その通りです。パフォーマンスの練習をする時は、動き一つ一つ鏡を見ながらゆっくりゆっくりと合わせていきます。映像を撮ってすぐに見て、足りなければすぐまた練習して。とにかく練習を本当にたくさんします。僕たちはメンバーも多くて身長の差が大きいので、その高さを合わせるのが一番難しいです。正直言うと、僕よりは高さを合わせなければならない立場の、身長が高いメンバーたちのほうがもっと大変だと思います(笑)。

 

FUMAさん、Kさんと一緒に「FIREWORK」のパフォーマンスの制作にも参加しましたね。

YUMA:はい、振り付けは考えてみたんですが、残念ながら今回はKさんが作った部分が反映されました。でも最近は、本当にKさんが作った振り付けのスタイルが一番気に入っています。Kさんが流行っているダンスのトレンドや要素に詳しいこともあって、それをKさんが魅力的に表現してくれます。それで、Kさんを見ながら「かっこいい、とにかくかっこいい」と思ったほどです。グループ・パフォーマンスを練習する時も、どうしたら感情表現をもっとうまくできるかについて、Kさんがよく教えてくれます。

 

YUMAさんがダンスをする時も、瞬間的な表現を最大限に見せるために、テンポを適切にコントロールしていると感じられました。「Road Not Taken」のヴァースでセンターに出てくる時は、手脚を大きく使って動きをこなす一方、「FIREWORK」のコーラスでは、追い立てるように続く動きの中でもアイソレーションをするディテールをしっかりとこなす姿が印象的です。

YUMA:ありがとうございます(笑)。練習生の時から最初と最後にエネルギーを見せられるよう緩急をコントロールするのが重要だと習ってきました。僕たちのパフォーマンスには首を使う動きが多いんですが、首を使いながら歌うのが本当に難しいんです。本当にたくさんの練習が必要でした。BTS先輩の「RUN」の映像を見ながら、首をどう使ったらいいのか、表情はどうしたらいいのか勉強しました。練習する時、先輩方の映像を見ると学ぶ点が多いので、よく検索して見るほうです。

 

どういう点が学べますか。

YUMA:メンバーたちといつもJ-HOPE先輩がライブをされている映像を見ながら、「わあ、本当に僕たちもこうできたらいいな」と言っています。SEVENTEEN先輩の映像もたくさん見るんですが、特に「Super」は、パフォーマンスの構成に集中して見ました。本当にたくさんの方々が一緒に踊っているのに、あんなにきれいにできるというのが…、わあ、すごかったです! そしてBSSの先輩方が「Fighting (Feat. Lee Young Ji) 」を作った時に撮った映像(「GOING BSS:Comeback Time」)を、本当に楽しく見ました(笑)。僕たちもあんなふうに実力的にもかっこよくて、おもしろさもある、何でも上手にできるグループになりたいです。メンバーみんながそれぞれ魅力のあるグループになれたらと思います。

​YUMAさんが好きなアニメーションの中の台詞が思い浮かびますね。「個性捨てたら死んでるのと一緒だよ。バラバラな個性が集まって、一つの音楽になって、それがバンドの色になるんだから」。&TEAMでYUMAさんが持つ魅力は何だと思いますか。

YUMA:うーん(笑)、僕の魅力は…、声だと思います! 僕の声には鼻音が混じっているんですが、&TEAMにはない声だと思うので好きです。

 

今回のアルバムに収録されている「Blind Love」と「月が綺麗ですね」は、2曲ともYUMAさんの声で始まりますね。どのように準備したのですか。

YUMA:そうですね。ですのでレコーディングしながらもいろいろと悩んだんですが、Somaプロデューサーとどんな声を出したらいいかについて話しながら、だんだん良くなっていったように思います。ボーカル練習はさまざまな方向ですべてトライしてみて、僕ができないことがあったら、そこに集中してできるまでやります。前は高音がうまくできなかったんですが、練習するうちに声が強くしっかりとしてきました。

 

『&AUDITION』の時はまだボーカルに自信がない様子が見えましたが、自分の声が好きになれたきっかけがあるのでしょうか。

YUMA:実は以前は自分の声が嫌いだったんですが、ファンの皆さんが僕の声が好きだというのを聞いて、だんだん好きになりました。LUNÉの皆さんが僕にとって力だと思います、力! ですので練習する時はすごく大変でも、ステージに立てば前にLUNÉの皆さんがいらっしゃって力がもらえるので、体力が無限大に湧いてきます(笑)。僕たちは「&」TEAMなので、LUNÉの皆さんといつも近くで繋がっていなければならないと思っています。

 

先月初のファンツアーでLUNÉの皆さんと会いましたね。

YUMA:僕たちだけで過ごす時間!(笑) やっぱり僕たちを見にきた方々だけがいる場なので、もっと楽しかったです。LUNÉの皆さんの声もよく聞こえましたし。僕がステージに立った時に見える光景がとても素敵でした。デビュー・ショーケースで初めて僕たちが登場した時、僕を見つめているファンの皆さんがいて、「わあ! 本当に嬉しいな!」と感じた感情が、今もまだ鮮やかに残っています。もちろん僕のことを知らない方々がこの世の中に本当に数え切れないくらいたくさんいるでしょうけど、これから世界的なアーティストになって、少しでも僕を知っている方が増えたら嬉しいなと思いました(笑)。

​世界的に活躍するアーティストになりたいというのは、とても幼い頃から大事にしてきたYUMAさんの長い間の夢でもありますよね。今の時点で過去の子どもの頃のYUMAさんに伝えたい言葉がありますか。

YUMA:ああ…! そのまま進めばいいよ(笑)。そのまま進みさえすれば、こうして良い光景が待っていますから。


『&AUDITION』のファイナルが終わったステージの裏で、「長かったです。本当に長かったです」と言ったひと言から、多くの感情が伝わってきました。夢を叶えていく過程にある今のYUMAさんは、どんな状態なのでしょうか。

YUMA:今デビューして半年ぐらい経つんですが、一日一日がとても早く過ぎていくような気がします。正直言って今は、他のことよりまず僕たち&TEAMの良い姿をお見せしたいという考えしかありません。僕も自分の体力の限界がどこまでなのかわかりません(笑)。ですので、いつも「本当に」つらくなるまでやります。僕には「ちょっとつらい」というのはありません。

 

毎回本当につらくないのですか(笑)。

YUMA:それがたぶん「ちょっとつらい」です(笑)。

 

努力しただけの結果がついてこない瞬間もあると思いますが。

YUMA:今すぐじゃなくても、できる時がいつかは必ず来ると思います。例えば僕が今回のステージでミスをしたとしても、次のステージでうまくやればいいんですから。今の僕には、自分が望む通りにうまくできないからと言って、落ち込んでいる時間はありません。そういう時間にむしろ、いつか来る「その時」を待ちながら、練習をもっとするほうがいいと思います。


目の前の結果に甘んじることなく、遠い先を見るのですね。長い間ともにしなければなりませんから。

YUMA:ある結果に向き合ってみたら、それまでにあった過程が思い浮かんできました。本当にたくさんの思い出が。ですので、結果よりは過程がもっと重要だと思っています。過程がなければ結果もありませんから。練習生の時まじめに、一生懸命努力していた瞬間もすべて過程でしたが、実は僕は友だちやメンバーたちと一緒に過ごした時間、楽しかった時間のほうがもっとたくさん思い出します。以前はすべての過程がすごく長いと感じたんですが、今考えてみると短い時間だったと思います。それに僕たち&TEAMは今スタートしたばかりですし。

Credit
文. ソン・フリョン
インタビュー. ソン・フリョン
ビジュアルディレクター. チョン・ユリム
コーディネイター. イ・イェジン
ビジュアルクリエイティブチーム. チャン・イェスル、上田紗英子
写真. LESS/Assist. イ・スジョン、パク・スンソク、チョン・ジュンソ
ヘア. イム・ジョンホ、キム・ミンヨン、キム・ミンウク
メイク. ペク・ヒョンア、イ・ジミン
スタイリスト. キム・ビョンギュ
アーティスト運営チーム. ソン・ビョンチョン、佐藤学、望月健太、松本千尋