fromis_9の今年の音楽における「MOMENT」として「DM」を選んだ理由

アン・シンギュ（PLEDIS A&R2パート・パート長）：「Talk & Talk」までのアルバムは、fromis_9の少女らしい姿がたくさん盛り込まれていました。一方「DM」からはもう少し成熟した雰囲気を見せたいと思いましたし、相手に思い切って近づいていく姿を表現しようと思いました。相手に積極的に近づいて告白するfromis_9の堂々とした姿が、「DM」の「目をそらせないように　はぐらかすこともできないように」という歌詞を通して最もよく見られましたし。「DM」が収録されているアルバム『Midnight Guest』全体では、「明け方のエスケープ」というキーワードを通して逸脱の瞬間を見せて、ときめきと爽快感を表現したいと思いました。そしてこれまで「Feel Good（SECRET CODE）」や「WE GO」、「Talk & Talk」につないでいきながら、聴きやすい音楽をするその流れの中で、「DM」もまた同じような流れの曲だったように思います。それ以降にも「Stay This Way」という良い曲もありましたが、「Stay This Way」ができたのは「DM」という曲があったからこそだと思います。

fromis_9の声

アン・シンギュ：パート分けの過程で一番重点を置いたのは、メンバー個人個人の持つ魅力が上手く出せるようにすることでした。「こういう雰囲気にはこのメンバーがよく合いそう」という点を考慮して、各自が一番よく表現し、こなせる部分に合わせて、パートを分けましたし。その過程で高音のサビの「Doesn’t matter」の部分とホイッスルレジスターが入るアドリブ部分で一番悩んだりもしましたが、考えてみたらfromis_9にはHA YOUNGさんとJI WONさんがいました。元々メンバーたちが高音を上手く歌いこなせるので、取り越し苦労でした（笑）。同じパートでも、その部分を担当する2人のメンバーが高音を表現するやり方がちがうので、そういう部分をおもしろく見せようと思いました。そしてNA GYUNGさんは「DM」の導入部を担当しているので、「曲の始まりの部分で雰囲気が上手く表現できてこそ、歌にもっとよく集中できると思う」という意見をやり取りしながら、相手に話しかけるように歌詞が表現されました。JI SUNさんの場合も、低い声で口ずさむような感じを上手く表現するので、そういう感じをたくさん持ってこようと思いました。メンバー全員、各自が持っているトーンや感じがそれぞれちがうやり方で魅力的なので、それを上手く盛り込むことに一番重点を置きました。

「DM」を練習するメンバーたちの思い

アン・シンギュ：パート分けの後、メンバーたちは各自のパートを受け取ると、本当に一生懸命練習してきます。各自に合ったボーカルトレーナーと話し合っていきながら、できる限り自分のパートを完璧に歌いこなすために努力していますし。練習やレコーディングをする時も、「この部分はこういう雰囲気で歌ったらよさそうだ」と、お互いに意見を交わしています。メンバーたちが「DM」にとても大きな愛情を持って一生懸命練習していたので、パート別にメンバー各自が持つ魅力がよく見えてくるのだと思います（笑）。

fromis_9の音楽

アン・シンギュ：fromis_9は、まるで隣の席の友だちのように、誰でも気軽に接することができる感じを与えようと努力しています。その過程でより多くの方たちがfromis_9に接して、各メンバーの魅力を知っていきながら、自然とファンになれるポイントをたくさん持ってこようと思いましたし。音楽もまたイージーリスニング系の聴きやすい曲をメインに、ポイントを持ってくるのも同じ理由です。音楽を聴こうとする時、一番最初の曲をfromis_9の歌で始められるように努力しています。

「DM」がfromis_9とfloverの記憶に残ることを願う思い

アン・シンギュ：「DM」がfromis_9をもう一段階発展させた曲として記憶に残ったら嬉しいですね。そしてfromis_9のことを知らなくても、「DM」を聴いてfromis_9を知り、関心を持つようになったらとても嬉しいですし（笑）。ファンの皆さんには、「DM」が「fromis_9はこういう音楽をするグループなんだけど、一度聴いてみて」というふうにfromis_9を紹介できる曲になったら嬉しいです。