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アン・キムダウン
写真BOYNEXTDOOR Weverse, TWS Weverse

SUNGHO、RIWOO、TAESAN、LEEHAN、WOONHAKに出会い、夢が「『世界一かっこいいグループ』のリーダー」に変わったというBOYNEXTDOORのJAEHYUN。リーダーになった瞬間、自分自身と「恥ずかしくない年上メンバーになろう」と約束したというTWSのSHINYU。デビューして500日、そして300日に差しかかる2人は、グループの前で挨拶の音頭をとる「リーダー」だ。 今では「ミョン・リーダー」と「隊長ワンコ」のいないBOYNEXTDOORとTWSは想像できないが、2人が最初からリーダーの位置に慣れていたわけではない。リーダーに抜擢されたときの感想を聞く質問に対し、JAEHYUNは笑いながら「気が遠くなる感じでした」とし、SHINYUは「自分に務まるんだろうか、心配が先に立ちました」と答えた。2人はリーダーになることを決意したというよりは、実のところ、決められたことに近い。彼らが見せたさまざまな面が重なり、自然に彼らをリーダーにした。そして、この「リーダーの条件」はJAEHYUNとSHINYUが今、両チームのリーダーにならざるを得ない理由となった。

リーダーの条件1. 頼りになるリーダー
リーダーの資質といえば、いくつもの項目を挙げられる。その中でも、JAEHYUNとSHINYUが明確に示したのは「頼りになること」だった。JAEHYUNはどんなリーダーになりたいかという質問に対し、「信頼できる人」になりたいとし、次のように答えた。「メンバーにとって本当にいい助っ人になりたいです。大変な出来事があったとき、『JAEHYUNさんに相談すれば、解決できるのでは』と思ってもらえたらなと思います」。SHINYUもメンバーが自分を頼りにしているとわかっているが故に、緊張する瞬間にも最大限彼らを先に気遣ってあげるようにしていると述べた。「ずっとメンバーのことを見ながら、何が必要か早くキャッチするようにしています。メンバーが少しでもやりやすいようにするのが、僕の役目だと思います」。

2人は頼れるリーダーになることが簡単ではなかったと告白した。JAEHYUNは「喧嘩することも多くありました。でも、僕はわかっているんです。家族のような関係でも努力しなければ、関係を長続きさせることは難しいものです」とし、ぶつかり合うことでお互いに率直になれたと認めた。その過程で、彼はいつも先に「恥ずかしい話」から始めるという。「メンバーに直してほしいところがあるとき、自分はそうしたことがないのかを先に考えます。それから過去に自分がしたミスについて話すのですが、本当に難しいです。かなり頑張っています(笑)。でも、メンバーが話しやすいようにするためには、この過程が必要だと思っています」。SHINYUもデビュー前、メンバー全員のMBTIが「I」と知られているグループのリーダーらしく、彼らの本音が聞けるまで「勉強」が必要だったと述べた。「メンバーの好きなものを把握して共通の話題を見つけました。好きなものを共有しながら打ち解けていきましたね。DOHOONさんとは運動、YOUNGJAEさんとは本と音楽、JIHOONさんとはダンスとグループについての悩みで距離を縮めました。KYUNGMINさんとは共通点がなくてもすぐ仲良くなれました。HANJINさんは他国から来たので、寂しい思いをしないようにすることに集中しました」。彼は内向的な性格のメンバーと融和するため、TWSに適したコミュニケーション方法を見つけた。このように近い年齢と時期にデビューした両グループだが、彼らのリーダー像はより複雑な過程を経て独創的な形で現れた。

リーダーの条件2. メンバーを一つにまとめること
BOYNEXTDOORだけのためのリーダー、JAEHYUNはメンバーの「目の動きを見ただけで、何を考えているのか」わかると話した。睡眠の程度による体調の変化から彼らのテンションを上げる方法まで、彼は「一緒にいる時間が長いので、学習したんです」と、当然のことのように話した。そして、これはSHINYUも同じだった。「デビューしてからは、メンバーをどう気遣ってあげたらいいのか見えるようになりました。少しでも疲れているようなら、そのメンバーのもとに行って応援してあげるほうです」。このような2人の細心の観察力は、個々人の意見を引き出す際によりよく現れた。JAEHYUNは自身のことを「担任の先生というより、連絡帳」の役割だと表現し、次のように付け加えた。「BOYNEXTDOORはカリスマでは決してまとまりません。むしろ自分たちで考えられるようにしてあげることが大事です。例えば、「集まって」と言うよりは、「この前、調整が必要な部分があると言ってなかったっけ?」というふうに言ったほうが、話が早く進みます。やりたいと思うことを全力で頑張るメンバーなので、僕は彼らが何をしたいと思ったのかを想起させるんです」。SHINYUはTWSに必要なのは、全員の意見をまとめる役割だと話した。「臨時リーダーを経験する過程で最も重要なミッションがあったとすれば、夕食のメニューを選ぶことでした。そのたびに僕はメニューを必ずしも1つに統一しなくてもいいと思っていました。それぞれの好きな食べ物を尊重するために、皆の意見を大切にしました。本当は些細なことかもしれませんが、リーダーの役割を果たす上で重要な過程でした」。メンバーを一つにまとめるためにJAEHYUNとSHINYUが選んだ方法に正解も不正解もない。むしろそれより大事なのは、彼らが自分のグループにふさわしい答えを探し、それぞれちがう世界を生きてきたメンバーを一つにまとめ、今や彼らと一緒にまたちがう世界を構築しているということだ。

リーダーの条件3. 最初から最後まで、「グループ」
リーダーは誰よりもたくさんの言葉を耳に留め、口に出さなければならない人物だ。お互いの意見を調整し、より良い勤務環境をつくるためには欠かせない。時間と感情が消耗するこの行為は個人ではなく、グループに向けられているからこそ意味がある。視線の先をいつも誰かに置くのは簡単なことではない。それでもJAEHYUNとSHINYUは毎瞬間、自分のメンバーに目を向けている。JAEHYUNはBOYNEXTDOORに出会う前と後で人生を区切る。「先日、僕が練習生だった頃に書いた自作曲を最初から最後まで聞きました。今の音楽とはだいぶちがっていました。それに気づいて、改めてこのグループが、このメンバーが、僕をとても大きく変えたのだと感じました。特別な何かをしてくれたからではなく、人が与えてくれるエネルギーの力が大きいと改めて実感しました。なので、今はどこに行っても自然にメンバーのことが思い浮かぶようになります」。SHINYUもDOHOON、YOUNGJAE、HANJIN、JIHOON、KYUNGMINのことを「大はしゃぎするワンコたち」と表現し、彼らに対する愛情を窺わせた。「メンバーが、あちこちを走り回るかわいいワンコのように思えるときが多いです(笑)。それで、そういうあだ名をつけるようになりました。TWSに似合う単語だと思います」。

リーダーがメンバーを愛する分だけ、メンバーもリーダーを愛するものだ。JAEHYUNはSUNGHO、RIWOO、TAESAN、LEEHAN、WOONHAKもまた、彼自身のことをずっと気にかけてくれていることがわかると話した。「WOONHAKさんは僕よりも早く僕のことに気づくような気がします。時々疲れたと思っていない瞬間に、WOONHAKさんから大丈夫かと聞かれることがあります。そのたびに『大丈夫』と答えますが、思い返せば疲れていたんですね」。SHINYUも同じく、リーダーの役割をうまく果たせているのか疑問に思っていた時期に、JIHOONから聞いた「TWSがここまで来られた理由は、SHINYUさんのおかげだと思う」という応援の言葉が大きな力になったと話した。このように、お互いがお互いに向けた心は好循環し、彼らの属しているグループを愛するという結果をもたらした。

どんな人がK-POPアイドルグループのリーダーになるのかと聞かれたら、正確に定義できる方法はない。グループによって持っている雰囲気や進みたい方向性が異なり、それによってリーダー像は変わるためだ。ただ確かなのは、いいグループにはいいリーダーが存在するということだ。BOYNEXTDOORにはJAEHYUNがそうで、TWSにはSHINYUがそうだった。自分でも気づかないうちにリーダーの条件を満たした彼らは、代替不可能なリーダーになった。2人は依然として物足りなさを感じながらも、今より一層頑張ってこのグループとずっと一緒にいたいと話す。リーダーとしてグループと一緒に成し遂げたい目標を聞く質問に対し、JAEHYUNとSHINYUは次のように答えた。「BOYNEXTDOORとずっと一緒にいられるという印象を受けたいです。何年が経ってもこのグループが永遠であってほしいです」。「TWSはいつもお互いがお互いにとって必要な存在であってほしいです。一生会っていても会いたいと思えるような」。BOYNEXTDOORが約束する400年に、TWSが絶えず誓う明日に、真実さを感じざるを得ない理由が、リーダーの言葉の中にある。

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