REVIEW
「Catch Catch」で完成した「YENAコア」
サブカルチャーとK-POP第2世代が生み出した異世界
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ソ・ソンドク(ポピュラー音楽評論家)
写真YENA YouTube

YENA(チェ・イェナ)の「Catch Catch」は、ミニアルバム『LOVE CATCHER』のタイトル曲として3月11日にリリースされた。ごく一部のアーティストを除けば、新曲が安定したストリーミング需要を見込むことが難しいのが今の音楽市場だ。しかしこの曲は、3月末に音楽番組でのプロモーション活動が終了した後も、なかなかチャートから姿を消さなかった。それどころか、主な音源配信サービスのK-POPプレイリストや人気チャートで上昇傾向を見せた。「Catch Catch」を今あえて取り上げる理由は、この楽曲のチャートにおける持久力が、2026年の春に突然生まれたものではないからだ。そのヒットを支えるエコシステムについて知るには、少なくとも2024年の秋までさかのぼる必要がある。

『LOVE CATCHER』制作の中心にいるのは、これまでの『NEMONEMO』、『Blooming Wings』に引き続き、プロデューサーのネイサン(NATHAN)だ。YENA自身も「最初から最後のトラックまで、ネイサンさんが私の長所とカラーを一つひとつ考えて作ってくれました」と強調している。1曲のみを共同制作するのではなく、アルバム全体のストーリーを共にデザインするこの方法は、複数のソングライターやプロデューサーが投入される一般的な制作体制とは一線を画すものだ。YENAの場合、この体制が段階的に発展したのではなく、『NEMONEMO』を起点として明確な意図を感じさせる完成形として一気に立ち上がり、それが一貫して続いている点が特徴だ。この体制は、音楽的なプロジェクトとしても存在感を放っている。『NEMONEMO』は「ロック」という大きなジャンルの中では、それ以前の『HATE XX』や『Good Morning』と連続しているようにも見える。しかし、Y2Kポップパンクのような西洋のスタイルを用いていた既存作品とは異なり、『NEMONEMO』はJ-POP的なロックサウンドとダンスリズムの融合という方法論を採用し、方向転換を図った。歌詞もまた、過去のうまくいかなかった恋愛や悩みではなく、今始まろうとする感情の高鳴りへとムードを変えている。YENAのキャラクターと音楽が有機的に結びつき、「YENAコア」という概念がファンダム内で自発的に発生するようになったのがこの時期だった。

このアイデアが進化してサブカルチャーとの多様な接点が生まれていったのは、ある意味で自然でもあり、同時に巧みでもあった。『Blooming Wings』のアルバムカバーは、日本の少女漫画家である種村有菜とのコラボレーションだった。このプロジェクトは、「ファンとして送った依頼メールに対し、作家側も自身がファンであると応じたことで」実現したつながりの結果だという。また「Being a Good Girl Hurts」の活動期には、YouTuber「じゃじゃーんさん misstada」のコンテンツ「オタクの部屋にYENAを閉じ込めたら起こること」に出演した。1990年代の日本のテレビ番組的な感性でサブカル嗜好を発信するYouTuberとのコラボレーションは、どちらかのキャラクターを消費するのではなく、同い年の友人としての自然な関係性を映し出す。そして最近の「Catch Catch」活動では、フィギュアショップでのサプライズライブやクイズ、チャレンジ撮影などのイベントも行っている。これらの試みに共通するのは、規模よりも密度を選択している点だ。ポップカルチャーがサブカルチャーと接続すると、特定のキャラクターや「オタク像」を演じることにとどまるケースが多い。しかしYENAの活動は、パフォーマンスではなく「本物の嗜好」であることを担保し、特定のコミュニティにおける「私たちのうちの一人」としてのリアリティーを獲得している。

だが「Catch Catch」のヒットは、サブカルチャーとの接点の蓄積と爆発だけでは説明しきれない。J-POPを軸に方向を定めたYENAのスタイルは、「Catch Catch」でその手法を洗練し、より親しみやすいK-POPにも大衆的な共通項を見出した。この楽曲の音楽的な核は、いわゆる第2世代のK-POPに基づいている。「Catch Catch」は「YENAコア」という大きな枠組みを維持しながら、K-POP第2世代らしい中毒性の強いフックや、挑戦的な試みによって瞬間的に印象を残す振り付けや歌詞といった要素を現代的な感覚で再解釈している。YENA自身もT-ARAやORANGE CARAMELに言及しており、T-ARAのメンバーであるウンジョンやキュリと一緒にチャレンジ動画を撮影することで、そのレファレンスを世代間の連帯へ広げている。各音楽番組で披露されたメタリックなスーツ、ベースボールジャージなどのバラエティー豊かなスタイリングも、K-POP第2世代の視覚言語を部分的に取り入れたものと見てもよいだろう。結局のところ、YENAの姿勢は一貫している。10代の頃に自らが親しみ、実際に楽しんできたカルチャーの中へと飛び込み、その一部となって、それを動力にするということ。「オタク」を演じることができないように、「ノスタルジー」もまた、演じることは不可能だ。

サブカルチャーとK-POP第2世代という2つの大きな流れが交差するポイントは、SNSでの「チャレンジ動画」だ。K-POPにおける一般的なプロモーション経路となったチャレンジ動画において、これら2つの層が交差し、拡散を促す。「Catch Catch」のチャレンジは、K-POP第2世代の曲中のポイント設計と同じ方向性を持っている。歌詞のないフック部分ではダンスパフォーマンスに集中し、曲のタイトルと連動する直感的な仕草は真似しやすく、何度も反復される。腕や脚の複雑な動きではなくビートに合わせたジャンプ中心の構成は、人間の身体でなくてもそのメッセージが維持される。こうした特性は、K-POP第2世代を記憶する層に加えて、『満月(フルムーン)を探して』やボーカロイドなどのサブカルチャーファン層、さらにはTikTokネイティブ世代に至るまで、幅広い層をチャレンジに「招待」した。YENAが「誰かにとっては思い出になり、誰かにとっては新しさになる曲を、自分なりの方法で見せたかった」と語ったとき、彼女はこの楽曲が異なる世代、異なる嗜好の人々から、それぞれのニーズに応じて二重に受容される可能性をはっきり認識していた。多様な流入経路は、中国のショート動画プラットフォームであるドウイン(抖音)におけるチャレンジハッシュタグ累計2億5000万ビューという記録によって証明されている。

要するに、「Catch Catch」の持続性は2024年秋から積み重ねられてきた蓄積の結果なのだ。ネイサンとタッグを組んだ一貫した制作体制は「YENAコア」というサウンド・アイデンティティへと実を結び、複数のアルバムにわたって自然な形で築かれてきたサブカルチャーとの連帯は、信頼の基盤を形成した。K-POP第2世代についての深い理解によってノスタルジーと新しさを同時に刺激する音楽言語を駆使し、チャレンジ動画はその蓄積が大衆によって再生産されるチャンスとなる。私たちは今、たった1曲のヒットではなく、アーティストそのものがコンテンツのエコシステムとなった事例を目撃している。自らのコンサートを「異世界」と呼ぶとき、それが真の「招待」のように感じられるアーティストは、決して多くない。

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