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『映画ちいかわ』、いつまでも絶えることなく友達でいよう
今週の映画、ドキュメンタリー、図書
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文オ・ミンジ、カン・イルグォン(音楽評論家)、キム・ボクスン(作家)
写真DAEWON MEDIA

『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』
※このコラムには、映画本編のネタバレが含まれています。
オ・ミンジ:少しでも多く稼げるように何度も資格試験を受け、生きていくために命を懸けて「討伐」に向かわなければならない日々。それでも、食べたいラーメンや好きな本さえ、なかなか手に入らない暮らし。ナガノによる漫画と、それを原作とする同名アニメ『ちいかわ』は、小さくて可愛いキャラクターたちが暮らす世界を通じて、そんな過酷な日常を描いている。危険で生きづらい世界でも、ちいかわと仲間たちは、互いがそばにいるから幸せでいられる。病気になっても、怪我をしても、生きているかぎり友達は変わらずそばにいてくれると信じているからだ。そうして友情は、彼らが厳しい日々を生き続けるための原動力となる。

しかし、『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』は、そんな友情が常に正しい選択へとつながるわけではないということを描いてみせる。いつもの100倍もの報酬や、甘いものから「辛いもの」まで無料というチラシに誘われて、ちいかわと仲間たちは島へと向かう。のんびりした休暇も束の間、一同は島の住民たちを連れ去る怪物「セイレーン」を討伐する任務を課される。住民たちにとってセイレーンは仲間をさらう怪物だが、セイレーンと人魚たちからすれば、「人魚を食べると永遠の命が手に入る」という噂を信じ、仲間を食べた島の住民たちこそが悪者だ。異なる2つの立場がぶつかり合う中、ちいかわたちはセイレーンと人魚たちに追われ、恐怖に泣きながらも連れ去られた友達を助けに向かい、ついにはセイレーンから二度と住民をさらわないという約束まで取りつける。友達を助けたいという思いが、恐れの中でも最後まで互いに手を差し伸べさせるのだ。

ようやく平和が訪れたかのように思えた瞬間、映画は島の過去にまつわる真実を明かす。セイレーンとの間に起きた事故で瀕死となった島の住民フタバを救うため、人魚を捕まえて料理したヒトハ。ひとり残されることを恐れ、ヒトハにも人魚の煮付けを食べさせたフタバ。人魚を食べた者に残る印である「乾電池」が外れたフタバに気づき、「わかった」と口にするセイレーン。ヒトハはフタバを救うために人魚を殺すという「罪」を犯し、永遠に檻に閉じ込められて暗闇のなかで生き続けるという「罰」を受けるかもしれなかった。それでも、死にゆく友達の手を離すことはできなかった。その選択が取り返しのつかない結果を生み、秘密を抱えたまま「永遠に」生きることになったとしても。祭りの当日、ヒトハとフタバの家で見つけた人魚の鱗入りのポシェットをぎゅっと握りしめて二人のもとへ向かったちいかわは、互いの手を固く握りながら震えている二人を見て、何も言わずに踵を返す。真実を知りながら沈黙を選んだちいかわもまた、ともに恐怖を乗り越える友がいるからこそ、その友を失いたくないという二人の気持ちが理解できたのだろう。小さく弱い存在でありながら、大切な誰かを守りたいと願う『ちいかわ』の世界では、こうして「その友情も、その罪も、その命も、いつまでも」続いていく。

『韓国ヒップホップ訂正報道 | Korean Hip-Hop: A Correction』
カン・イルグォン(音楽評論家):
韓国でもヒップホップは一大ブームとなった。ラッパーたちの曲がヒットチャートの上位に入り、様々なライブやイベントのラインナップに名を連ね、一時期はどこへ行ってもラップが流れていた。ヒップホップを普段好んで聴かない人でさえ、有名ラッパー数名は知っているほどだった。ところが、ヒップホップを扱ったドキュメンタリーは意外なほど少ない。韓国ヒップホップが歩んだ道を振り返ったり、その世界を生きてきた人々の物語を記録した映像は数えるほどしかない。あれほど騒々しいブームだったというのに、あの時代と人々を記録しようとする動きはやけに静かだった。

そういった意味で、先日『世界日報』が制作したドキュメンタリー『韓国ヒップホップ訂正報道』は歓迎すべき作品だ。約42分のこのドキュメンタリーは、韓国ヒップホップの過去と現在を見つめ、その歩みを辿っていく。MCメタ(MC META)、バーバル・ジント(Verbal Jint)、フォワード(4WD)、マイノス(MINOS)など、韓国ヒップホップ史の節目に立ち会ったミュージシャンはもちろん、ヒッピー・クンダ(Hippie Kunda)をはじめ、現在精力的に活動している若手ラッパーたちの声も収められている。

タイトルにまつわるエピソードも興味深い。1993年、『世界日報』はヒップホップを「低俗な外来文化」と批判するコラムを掲載した。当時、ヒップホップは馴染みのないどこか怪しげなカルチャーとみなされることも多かった。それから30年余りが経った今、同じ新聞社が韓国ヒップホップの歴史を振り返るドキュメンタリーと特集記事を公開した。「訂正報道」というタイトルには、その間にヒップホップに対する韓国社会の眼差しがいかに変化したのかが如実に表れている。かつての自社報道を現在の取材を通じて振り返るという点でも、なかなかウィットに富んだタイトルだ。

『世界日報』の調査報道チームは、約7か月にわたる取材の成果を連載記事やインタラクティブページとしても公開した。4,008曲の歌詞を分析して韓国ヒップホップの変化をたどり、『SHOW ME THE MONEY』が生み出したイメージと実際の曲との違い、若きラッパーたちが置かれている現実にも言及する。

もちろん、42分という尺で韓国ヒップホップの膨大な歴史を網羅するのは難しい。どの時代、どの人物に注目するかによって、語られる物語も違ってくるだろう。だからこそ、これからも様々な視点からのドキュメンタリーが続けて作られてほしい。ブームの渦中には見えなかったものが、時間が経って初めて目に入ってくることもあるのだから。当時の映像や記事、インタビューは貴重な資料となる。『韓国ヒップホップ訂正報道』も、いつかそうした役割を果たしてくれることを期待したい。

キム・スタンリー・ロビンスン - 『未来省(The Ministry for the Future)』
キム・ボクスン(作家):
世界は暗澹としている。かつてない酷暑はインドだけで2,000万人もの命を奪った。未来はさらに暗い。そこで国際社会は、未来の人々の権利のために働く機関「未来省」を設立し、メアリー・マーフィーをそのトップに任命する。未来省は、気候危機を我々の社会にとって最大の脅威だと宣言する。そして世界は、ついに行動を始める。

企業の利益よりも炭素排出量の削減が優先され、飛行機の利用が禁じられた空路に代わって海路が活性化する。自然保護区を中心に、世界地図は新たに描き替えられる。人類は速度を落とし、地球は少しずつ回復の兆しを見せ始める。

以上は、メアリーを中心に展開する小説『未来省』で描かれる物語だ。紛れもなく小説ではあるが、ページをめくっていくと、100を超える短いチャプターを通じて、多様な視点と形式で物語が展開するというユニークな構成を持つ。作者のキム・スタンリー・ロビンスンは、気候危機の解決をめぐる様々なアイデアを、エッセイのように軽やかな展開の中で描き出す。その意味で、この物語は一種のエデュテインメント(edutainment)と呼べるだろう。名もなき人々、さらには無生物の声まで借りて語られる様々な思考や経験、そしてこれでもかと盛り込まれる膨大な情報が、未来を悲観する人々に挑戦状を突きつける。時には純粋過ぎるほど楽観的でありながら、科学的根拠に裏打ちされた一冊。心を開いて読み進めると、その魅力はいっそう輝きを増す。最後のページをめくり終える頃には、いつの間にかあなたの心まで大きく開かれていることだろう。

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