THE INDUSTRY
[CHARTWISE] 『Michael/マイケル』とマイケル・ジャクソン
2026年5月第2週〜第5週ビルボードチャート
Credit
ソ・ソンドク(ポピュラー音楽評論家)
デザインキム・ミンギョン

ドレイクは5月15日、3枚のアルバムを同時に公開した。『ICEMAN』、『HABIBTI』、『MAID OF HONOUR』は、大きくヒップホップ、ダンス、R&Bに分けられる、43曲、149分に及ぶプロジェクトだ。『ICEMAN』の存在が初めて伝えられたのは2024年8月だ。しかし、ケンドリック・ラマーとの不和、所属レーベルのユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)との訴訟を経て、ドレイクはオンラインストリーミングや限定的な公演へと活動範囲を狭めていた。2年近くが経った2026年の春、『ICEMAN』のティージングが再開され、5月14日、ドレイクはライブストリーミングで『ICEMAN』に加え、他の2枚のアルバムの存在を初めて明らかにした。

『ICEMAN』、『HABIBTI』、『MAID OF HONOUR』は、5月第5週のビルボード200に1、2、3位で初登場した。一人のアーティストが1〜3位を独占したのは史上初だ。1〜3位で初登場したのも当然ながら史上初だ。1〜2位での初登場だけを見るなら、3番目のケースとなる。1991年にガンズ・アンド・ローゼズの『Use Your Illusion II』と『Use Your Illusion I』が初の1〜2位での初登場を果たした。2004年のネリーの『SUIT』と『SWEAT』が2番目。初登場週間を除いて1〜2位を独占したのは、2017年、フューチャーの『FUTURE』が最後だ。

『ICEMAN』はドレイクの15枚目の1位アルバムだ。ジェイ・Zの14枚の記録を破り、男性ソロ、ヒップホップ/R&Bアーティストの中で最も多い。ソロアーティスト全体ではテイラー・スウィフトとともに1位タイだ。グループを含めるとビートルズが19枚で最多記録を保持している。トップ10アルバムに範囲を広げると合計20枚で、フューチャーの18枚を上回り、ラップアーティストの中で最も多い。ドレイクがビルボード200チャートで1位にとどまった通算期間は38週だ。これはフリートウッド・マック、ローリング・ストーンズとともに10位タイに当たる。

『ICEMAN』の週間成績は46.3万ユニットだ。2026年発売の作品の中では、BTSの『ARIRANG』が記録した64.1万ユニットに次いで2番目に多い。ストリーミングが4億6,220万件で44.9万ユニット相当、トップストリーミングアルバムチャート1位。2026年発売の作品の中で最多のストリーミング回数だ。まだデジタルダウンロードのみが可能な中、アルバムセールスは1.3万ユニットで、トップアルバムセールスチャート5位。2位の『HABIBTI』の週間成績は11.4万ユニット、3位の『MAID OF HONOUR』は11.0万ユニット。2枚ともストリーミングが実績を牽引しており、それぞれトップストリーミングアルバムチャート2、3位だ。

一方、ニューアルバムの登場とともに、ドレイクのカタログ全体が再注目された。その結果、ビルボード200全体にドレイクのアルバムだけで12作がランクインした。1〜3位以外に25位の『Take Care』から167位の『Nothing Was The Same』までだ。これは存命のアーティストでは初の記録。2016年、プリンスの死亡直後の2週には、彼のアルバム13枚、19枚がチャート入りしている。また、ビートルズは2010年に14枚、2014年に13枚をランクインさせている。2010年は、ビートルズの音楽をiTunes Storeで初めてデジタル購入できるようになった年だ。2014年には、ビートルズのアメリカ進出50周年を記念するテレビ特番の影響があった。

ドレイクの『ICEMAN』の収録曲「Janice STFU」が5月第5週のHOT100チャートに1位で初登場した。ドレイクの通算14曲目の1位曲だ。この分野ではビートルズが20曲で最多記録を保持しており、マライア・キャリーが19曲で2位。そしてドレイク、リアーナ、テイラー・スウィフトが14曲で3位タイだ。ドレイクは今回マイケル・ジャクソンを抑え、男性ソロの最多記録を更新した。ドレイクの1位曲14曲のうち10曲が1位で初登場しており、これは全アーティストの中で最も多い。ドレイクがHOT100で1位にとどまった期間は通算57週で、歴代4位。マライア・キャリーの101週、リアーナの60週、ビートルズの59週に次ぐ記録だ。

新作アルバム3枚の収録曲43曲のうち42曲がHOT100にランクインした。一人のアーティストの週間ランクイン最多記録だ。2025年5月にモーガン・ウォーレンが「I’m The Problem」の初ランクイン週間に記録した37曲を上回った。42曲のうち先行公開した2曲を除いて、40曲が新規ランクインだ。HOT100チャートで同時に40曲を初ランクインさせたのも史上最多記録だ。ドレイクのHOT100ランクイン通算曲数は402曲へと急激に増加した。400曲を突破した初のアーティストだ。その次はテイラー・スウィフトの276曲で、その差は大きい。トップ10入りは新曲9曲を追加し、通算90曲でやはり1位。2位のテイラー・スウィフトが69曲だ。トップ40は23曲追加、通算241曲でこれもまた1位。2位のテイラー・スウィフトは177曲だ。

ドレイクがHOT100のトップ10のうち9曲を占めたのは、2021年の『Certified Lover Boy』以来2度目だ。この分野ではテイラー・スウィフトだけがドレイクを圧倒している。テイラー・スウィフトは2022年の『Midnights』で1〜10位、2024年の『THE TORTURED POETS DEPARTMENT』で1〜14位、2025年の『The Life of a Showgirl』で1〜12位と、計3回にわたりトップ10を独占している。ビルボード200とHOT100の頂点を独占することは、大衆的な支配力を象徴する成果だ。ドレイクがこの業績を達成したのは通算29度目で、それによりテイラー・スウィフトとともに2位タイとなった。この分野の1位はビートルズの39回だ。

「Janice STFU」はグローバル200チャートでも1位で初登場した。アルバム『ICEMAN』の収録曲8曲が同チャートの1〜7位および9位で初登場している。グローバル200の1〜7位の独占は、今年の4月のBTS、2024年のテイラー・スウィフトが1度ずつ達成している。ドレイクがトップ10のうち8曲を占めたのは、2021年のアルバム『Certified Lover Boy』の時以来2度目だ。BTSとテイラー・スウィフトは、トップ10のうち9曲をそれぞれ1回と4回独占している。ドレイクのトップ10ヒット曲は通算45曲となり、テイラー・スウィフトの42曲の記録を抜いた。

ノア・カーンの4枚目のアルバム『The Great Divide』が5月第2週のビルボード200に1位で初登場し、3週連続トップを維持した。ロックのアルバムが3週以上1位を維持したのは、2012年のマムフォード&サンズの『Babel』以来だ。ソロアーティストだけを見ると、2008年のジャック・ジョンソンの『Sleep Through the Static』が挙げられる。ロックのアルバムの2週連続1位は比較的最近のことで、ザック・ブライアンの『Zach Bryan』だ。

ノア・カーンとザック・ブライアンは、最近ロックが復活しているという認識の中でも特別な成果を上げており、それだけ目を引く共通点がある。二人は現代的なフォークとカントリーを背景に、ポップ/ロックサウンドを駆使する。ソロアーティストとして、素朴なアコースティックサウンドを中心に、自伝的なストーリーテリングで共感を得ている。熱狂的なファンベースをもとに、大規模なスペクタクルではなく、自分の力だけで大型公演会場を埋め尽くす。グループ中心の華やかなロックスターという伝統的なイメージから脱却し、ジャンルのアイコンとなった。

『The Great Divide』はノア・カーンの初の1位アルバムだ。初ランクイン週の週間成績は38.9万ユニットで、2026年のアルバムの中で3番目に高い数値だった。これは2014年に現在のアルバム成績集計基準が導入されて以来、ロックのアルバムとしては最高記録だ。それまで1位だった2018年のデイヴ・マシューズ・バンドの『Come Tomorrow』が記録した29.2万ユニットをはるかに上回った。週間成績のうちストリーミングが2億1,537万回で21.2万ユニット相当。これはドレイクのカムバック前まで、今年の週間ストリーミング最多記録だった。当然トップストリーミングアルバムチャート1位となった。純粋なアルバムセールスだけで17.5万枚で、トップアルバムセールス1位だった。ロックでは2019年にトゥールの『Fear Inoculum』が24.8万枚を売り上げて以来、最も多い数値だ。特にヴァイナルだけで11.8万枚は、ロックのアルバムでは最多記録だ。

圧倒的なストリーミングはHOT100にも影響を与えた。『The Great Divide』のデラックスバージョンに追加収録された曲を含め、計21曲がチャート入りした。9位の「Doors」から81位の「A Few Of Your Own」までだ。彼はチャート史上少なくとも21曲をランクインさせた13番目のアーティストとしてその名を刻んだ。そのうち19曲が初登場の曲で、ノア・カーンはHOT100入り累計30曲を達成した。

映画『Michael/マイケル』の4月24日公開および北米での大ヒットにより、マイケル・ジャクソンのストリーミングが急増し、主要チャートにも影響を与えた。公開直後の1週間で、マイケル・ジャクソンのソロカタログから1億3,750万件のストリーミングが発生した。これはわずか1週間前に映画の公開に対する期待感から生まれた5,590万回の記録の2.5倍に達する。その結果、5月第2週のチャートを見ると、マイケル・ジャクソンはアーティスト100チャートで29位から3位に上昇している。アルバム『Thriller』はビルボード200で7位に再度ランクインした。『Thriller』は1983年から84年まで37週1位を独占しており、単一アーティストのアルバムとしては最多1位記録を保持している。2022年の40周年記念の再発売当時、7位を記録して以来、久しぶりにトップ10に復帰した。また、2003年のベストアルバム『Number Ones』が12位に上昇し、映画のサントラ『Michael: Songs From The Motion Picture』は37位で初登場した。曲のうち「Billie Jean」がストリーミング940万回で最も多く消費され、HOT100チャートで38位に復帰した。

5月第3週、『Thriller』は7位から5位に、『Number Ones』は13位から6位に跳躍した。『Number Ones』のトップ10入りにより、マイケル・ジャクソンは11枚目のトップ10ヒット作を持つこととなった。彼は1970、1980、1990、2000、2010、2020年代のすべてでトップ10アルバムを少なくとも1枚以上保有している。これはポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズ、ブルース・スプリングスティーン、ジェイムス・テイラーとともに、わずか5人だけが達成したロングセラーの業績だ。

マイケル・ジャクソンのカタログの人気はアメリカだけの現象ではない。グローバル200チャートを見ると、5月第2〜4週の間に「Thriller」の順位は104位での再ランクインから3位、そして1位となり、トップに立った。「Thriller」は、グローバル200チャートが2020年に導入されて以来最も古い1位曲だ。過去のヒット曲がグローバル200の1位を記録した主な事例は次の通りだ。ワム!の「Last Christmas」(1984年)、ケイト・ブッシュの「Running Up That Hill (A Deal With God)」(1985年)、マライア・キャリーの「All I Want for Christmas Is You」(1994年)、そしてジャスティン・ビーバーの「Beauty And A Beat」(2013年)などだ。

最後に、マイケル・ジャクソンは5月第4週のアーティスト100チャートで1位になった。映画公開後、ストリーミング、ラジオ、アルバムセールスが均等に増加した結果だ。同じ週、マイケル・ジャクソンのカタログ全体は、ストリーミング3位、ラジオ8位、アルバムセールス2位に達した。マイケル・ジャクソンは2009年に死去し、アーティスト100チャートは2014年にスタートした。これまで死去後にアーティスト100のトップに立ったケースは度々あったが、2016年のデヴィッド・ボウイやプリンスを含め、すべて2014年以降に死去したケースだ。

  • CORTISの『GREENGREEN』が5月第4週のビルボード200チャートに3位で初登場した。CORTISの同チャート2度目のランクインだ。週間成績は8.7万ユニットで、自己最高記録を更新した。アルバムセールスは8.1万ユニットで、トップアルバムセールスチャート1位だ。ストリーミングは590万回で5,500ユニット相当。さらに『GREENGREEN』は5月第5週のトップアルバムセールスチャートで2週連続1位を達成した。CORTISは2025年『COLOR OUTSIDE THE LINES』で、ビルボード200で15位、トップアルバムセールスで3位に初めてランクインしている。
    「REDRED」は5月第2週のグローバル200チャートに63位で初登場し、5月第4週には38位まで上昇した。5月第3週のバブリングアンダーHOT100チャートに17位で初登場した。CORTISは5月第4週のアーティスト100チャートに5位で再登場している。CORTISの最高順位だ。
  • テーム・インパラとJENNIEの「Dracula」が5月第3週のHOT100チャートで18位から10位に上昇した。アーティスト二人ともが初のトップ10入りとなる。テーム・インパラ、すなわちケヴィン・パーカーは、ソングライターおよびプロデューサーとしてトップ10入り間近まで行ったことがある。2023年デュア・リパの「Houdini」が最高で11位、2016年レディー・ガガの「Perfect Illusion」が15位を記録している。JENNIEはBLACKPINKの一員としてセレーナ・ゴメスとコラボした「Ice Cream」が13位まで上昇したことがある。
    JENNIEはBLACKPINKのメンバーの中で、ソロアーティストとしてトップ10入りした二人目のメンバーだ。ROSÉがブルーノ・マーズとコラボした「APT.」で3位まで到達していた。BLACKPINKは女性グループの中で二人以上のメンバーがトップ10ヒット曲を出した5番目のグループだ(BLACKPINK、デスティニーズ・チャイルド、フィフス・ハーモニー、ゴーゴーズ、ザ・ランナウェイズ)。混声グループのうちフリートウッド・マックを含めると6組となる。
    この4週間、「Dracula」はストリーミングソングスチャートで6位、ラジオソングスチャートで11位と最高順位を更新するなど、ロングヒットとなる準備を整えている。ジャンル別チャートを見ると、「Dracula」はHOTダンス/エレクトロニックソングスチャートで18週、HOTロック&オルタナティブソングスチャートで2週1位だ。JENNIEは5月第2週のアーティスト100チャートで100位に再登場した。5月第4週には90位まで上昇した。
  • BTSの『ARIRANG』は、ビルボード200チャートで9週連続トップ10を維持している。「SWIM」は5月第5週のアメリカを除くグローバルチャートで7週連続1位を守っている。「SWIM」は5月第2週〜5週のグローバル200チャートで2位、2位、2位、10位を記録した。5月第5週のグローバル200チャートでトップ10のうち8曲がドレイク、残りの1曲はマイケル・ジャクソンの「Thriller」だ。その他にも『ARIRANG』の収録曲のほとんどがグローバル200チャートの30〜150位圏内にとどまり続けている。
  • ILLITの『MAMIHLAPINATAPAI』が5月第3週のビルボード200チャートに26位、トップアルバムセールスチャートに3位で初登場した。ILLITはアーティスト100チャートに26位で再登場した。ILLITの最高順位だ。「It’s Me」は同じ週の週間グローバル200チャートに104位で初登場した。5月第4週には67位に上昇した。
  • &TEAMの『We on Fire』が5月第5週のビルボード200チャートに52位、トップアルバムセールスチャートに2位で初登場した。&TEAMはアーティスト100チャートに23位で再登場した。&TEAMの最高順位だ。
  • NMIXXの『Heavy Serenade』が5月第5週のビルボード200チャートに182位、トップアルバムセールスに8位で初登場した。NMIXXはアーティスト100チャートに66位で再登場した。
  • TWSの5thミニアルバム『NO TRAGEDY』が5月第3週のトップアルバムセールスチャートに50位で初登場した。
  • KATSEYEの『SIS (Soft Is Strong)』が5月第2週のビルボード200チャートに168位、トップアルバムセールスに17位で再登場した。同じ週、『BEAUTIFUL CHAOS』はトップアルバムセールスチャートに32位で再登場した。
  • Stray Kidsの『Do It』が5月第4週のトップアルバムセールスチャートに33位で再登場した。
  • TOMORROW X TOGETHERは5月第5週のアーティスト100チャートに80位で再登場した。
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